火災から1年「白川郷の湯」希望の再開 「世界遺産の村に貢献」誓い新た 岐阜新聞 岐阜
昨年2月の火災で建物の一部が焼けた岐阜県大野郡白川村荻町の温泉旅館「白川郷の湯」が28日、約1年間の修繕工事を終え、営業を再開した。火災により亡くなった創業者の渡辺靜雄さん=当時(80)=の思いを継いだ家族らは「世界遺産白川郷にある唯一の温泉として、もう一度村に貢献したい」と再出発を誓った。
火災は旅館が新型コロナウイルス収束後を見据えてリニューアルを終えたばかりだった、昨年2月10日の朝に発生。休館日のため客はいなかったが、逃げ遅れた靜雄さんが命を落とした。2階部分が全焼したほか、煙やすす、消火による水の被害が全館に及び、休業を余儀なくされた。 集落内の別の民宿に泊まる客や近隣住民、村の高齢者施設利用者など、日帰り温泉としての需要も高かった同旅館。靜雄さんの孫で副支配人の慎弥さん(36)らはクラウドファンディングやボランティアの力も借り、再建に向けて作業を進めてきた。生まれ変わった館内では、浴場や客室は元通りに整備しつつ、飾りのはりをなくした壁に村の魅力を伝える動画を投影するなど新たな試みも始めた。
28日の記念式典には成原茂村長ら10人ほどが出席し、テープカットで再開を祝った。式典を少し離れた場所で見守っていた靜雄さんの妻綾子さん(84)は「皆さんのおかげで再建できた。感謝、感謝です」と頬を緩めた。慎弥さんは「交流サイト(SNS)などで営業再開を知ってくださった方から、少しずつ予約が入っている。またここから頑張りたい」と話した。
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