温泉に誕生したメダカ水族館の多彩なラインナップ 紅白の体色にラメが美しいものや背びれなどが青白く光る個体など58種類を展示。水族館が誕生したのは「伊予の三湯」に数えられる温泉地で、関係者は「湯とメダカで癒やしを」とPRしている
いまや環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧II類」となっているメダカを専門とする水族館が愛媛県に誕生した。紅白の体色にラメが美しいものや背びれなどが青白く光る個体など58種類を展示。水族館が誕生したのは「伊予の三湯」に数えられる温泉地で、関係者は「湯とメダカで癒やしを」とPRしている。愛媛県今治市の山間に位置する温泉地「鈍川(にぶかわ)温泉」。ここにある市鈍川せせらぎ交流館の2階に2月、関係者が「世界初かも」というメダカ専門水族館「鈍川めだか水族館」がオープンした。鈍川温泉は道後温泉(松山市)、本谷温泉(西条市)とともに「伊予の三湯」に数えられ、今治藩の湯治場だった。せせらぎ交流館の小西恭清館長は「集客と癒やしの効果があると思います」とメダカに期待。実際、水族館ができてからは「メダカがおるんやね」と見に来る人もおり、大阪からも問い合わせがあったという。展示されているのは全部で58種類。「紅帝ラメ」という種類は朱色の体にキラキラとラメが光る。「紅白ラメ」も紅白の体色にラメが美しい。体外光が背中に入り青っぽいヒレが光るのは「MDS」と呼ばれるもの。水族館ではこれらのメダカをゆっくりと見る
いまや環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧II類」となっているメダカを専門とする水族館が愛媛県に誕生した。紅白の体色にラメが美しいものや背びれなどが青白く光る個体など58種類を展示。水族館が誕生したのは「伊予の三湯」に数えられる温泉地で、関係者は「湯とメダカで癒やしを」とPRしている。愛媛県今治市の山間に位置する温泉地「鈍川(にぶかわ)温泉」。ここにある市鈍川せせらぎ交流館の2階に2月、関係者が「世界初かも」というメダカ専門水族館「鈍川めだか水族館」がオープンした。鈍川温泉は道後温泉(松山市)、本谷温泉(西条市)とともに「伊予の三湯」に数えられ、今治藩の湯治場だった。せせらぎ交流館の小西恭清館長は「集客と癒やしの効果があると思います」とメダカに期待。実際、水族館ができてからは「メダカがおるんやね」と見に来る人もおり、大阪からも問い合わせがあったという。展示されているのは全部で58種類。「紅帝ラメ」という種類は朱色の体にキラキラとラメが光る。「紅白ラメ」も紅白の体色にラメが美しい。体外光が背中に入り青っぽいヒレが光るのは「MDS」と呼ばれるもの。水族館ではこれらのメダカをゆっくりと見ることができる。水族館をプロデュースしたのは今治市朝倉のメダカ専門店「めだかやTsukamoto」の塚本修平さん(63)。「メダカ専門の水族館というのはほかにないのではないか。世界初かも」と話す。実は塚本さんがメダカ飼育を始めたのはごく最近で昨年2月末から。「黒いメダカっていいな」と「オロチ」という種類を5匹購入し、水槽で繁殖させたところ、その年の夏には4千匹に。広島県の専門店で見てもらったところ、「よくできている」とお墨付きをもらった。本業はファイナンシャルプランナーだが、メダカ専門店の開業を決意。自宅敷地に飼育用のパレットを並べ、よい水を得るため隣地を借りて井戸まで掘った。妻の洋子さん(56)は「『産まれた、産まれた』と言っていたらどんどん増えて。私もできることをやろうと」と餌やりを担当している。