消える「おつかい」もう不要?◆ジレンマ抱える親、専門家が明かす効果とは【時事ドットコム取材班】#令和の親#令和の子

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消える「おつかい」もう不要?◆ジレンマ抱える親、専門家が明かす効果とは【時事ドットコム取材班】#令和の親#令和の子
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子どもの「おつかい」が日常風景から姿を消しつつある。厚生労働省の調査を見てみると、お手伝いの中に占めるおつかいの割合はここ10年で減少。初めてのおつかいに挑戦する子どもの奮闘を追ったテレビ番組は、お茶の間の共感を呼び、記者もハラハラドキドキしながら様子を見守った記憶があるが、ふと気付くと身近で子どもがおつかいをしている光景は見掛けなくなった。理由を探るため、子育て世帯に話を聞いてみた。(時事ドットコム編集部 川村碧)

3月上旬の週末、親子連れでにぎわう東京ドーム近辺や公園を訪れた。40代主婦の9歳の娘は、おつかいに行ったことがないという。「交通量の多さや治安の悪化が心配で、なかなか踏み切れない」と話す。行かせたいかと聞いてみると、「やった方が良いと思う。例えば、しょうゆを買ってくるにしても、メーカーや種類がいろいろあり、どれを選ぶか自分で考えるのも大切な体験になる」とうなずいた。

この女性の70代母親にも話を聞くと、女性が4歳の時に初めておつかいを頼んだという。「下の子が生まれて余裕がなく、野菜を買ってきてもらった。昔に比べ、1人で歩いている子どもを見守る大人の目が減っているから、親もおつかいを頼むのに勇気がいるのではないか」と話した。おつかいが日常生活から消えつつあることはデータにも表れている。2001年生まれと10年生まれを追跡調査している厚労省の21世紀出生児縦断調査(22年)で、子どもの手伝いの状況を調べたところ、10年生まれの小学6年(12歳)は、01年生まれが小6だった時と比べて、男女ともに「おつかいをする」が最も低下していたことが分かった。 厚労省の担当者は「おつかい控え」が進んだ背景について、「保護者の防犯意識の高まりや、買い物手段の変化が背景にあるのではないか。調査を実施した22年はコロナ禍だったため、外出規制も影響していると考えられる」と話した。確かに、保護者の防犯意識の高まりは、子育て世帯への取材を通じても伝わってきた。おつかいを頼んだ経験がある親でも、「怪しい人を見分けられる小5になるまでおつかいはさせなかった」「車で連れ去られたらどうしようという不安があり、積極的には行かせにくい」など、低年齢のうちは避けていたり、日常的なおつかいはためらったりする心情がうかがえた。

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