気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウオッチ・・・。
「中古車数2カ月連続減」(読売)と「上期中古車販売3年ぶりプラス」(産経)。きょうの2紙に掲載された記事のタイトルを比べてみると、日本 自動車 販売協会連合会(自販連)などが集計した同じデータを使用したとは思えないほどに困惑してしまう。
共同通信の記事を産経などが取り上げているが、2024年上半期(1~6月)の軽自動車を除く国内中古車販売台数は、前年同期比3.5%増の187万4300台で、「年上半期として3年ぶりにプラスになった」という。車種別では、乗用車が3.9%増の164万2369台、貨物車が0.2%増の18万8269台。ただ「中古車販売の先行きを心配する声もある」とも指摘。トヨタ自動車やマツダなどで新たな認証不正問題が発覚し、トヨタは『ヤリスクロス』を含む一部車種の生産を停止中。自販連の担当者は「生産を停止している車には中古市場でも人気の車種が含まれており、24年下半期(7~12月)に悪影響が出るかもしれない」と説明しているとも伝えている。
一方で、読売は6月の中古車登録台数は、前年同月比6.7%減の50万5839台。このうち普通・小型車が5.0%減の29万3633台、軽自動車は9.2%減の21万2206台だったと直近の単月をベースに「前月比では2か月連続で減少した」と報じている。 しかも、「自動車業界で相次ぐ認証不正により新車販売が停滞して買い替えが進まず、市場に出回る中古車が減少。中古車の不足感が強まり、価格も上昇傾向にある」とも。中古の軽自動車の台数を含めるのかどうかによっても大きく違ってくるが、いずれにしても下半期の中古車市場は波乱含みで推移することだけは確かなようだ。
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