競泳女子の池江璃花子（２３）＝横浜ゴム＝が９日、パリ五輪代表選考会（１７日開幕、東京アクアティクスセンター）に向けた合宿を新潟・長岡市内で公開。２大会ぶりの個人での切符獲得に向け「パリはもちろん行く
つもり」と自信を口にした。昨秋からオーストラリアに練習拠点を移し世界トップクラスの選手らと練習する中、自身を「ノミ」に例えて鼓舞。今季国内初レースの一発勝負で、３度目の夢舞台に挑む。
飛躍の力を蓄え、池江が帰ってきた。オーストラリアから真っ黒に日焼けして７日に帰国。最終調整のため新潟に入り、今季初めて報道陣に練習を公開した。代表選考会、本命種目１００メートルバタフライは、初日の１７日に予選を迎える。「パリはもちろん行くつもり。派遣記録（５７秒３４）を切る自信はある。目指しているのはその上」。よどみない言葉だった。 昨秋、世界レベルの環境を求め、水泳大国のオーストラリアに拠点を変更。２０１８年も指導を受けたマイケル・ボール氏率いるチームに飛び込んだ。日本では練習で人を追うことも少ないが、現地には女子背泳ぎで世界記録保持者のＫ・マキーオンらが集う。必死に食らいつく中、独自の思考で自らを鼓舞してきた。
「ノミって、蓋をされたらその高さにしか届かないようになるけど、蓋を外されて他のノミが高く跳んだらそのノミも高くジャンプできるようになると聞いて。周りの選手に追いつこうという気持ちだと、自分も高く跳べると。追う側になると、気持ちも燃える。自分もノミになってみようと」。苦手だった中強度で泳ぎ続ける練習も克服。肩回りはたくましさを増し、体重も約３キロ増えた。 国内では、５７秒０８を記録した日大藤沢高２年の平井瑞希（ＡＴＳＣ．ＹＷ）を中心に若手が台頭。追われる立場だが「自分の実力を出したら負けない。自分がどれだけの経験をして乗り越えてきて、この数か月間全力でトレーニングをしてきたか」と揺るがない。この日はレース用水着で、泳速を上げての調整。ボール氏ともプールサイドで電話し、現状を確認し合った。バタフライと自由形の３種目で切符獲得に挑む、勝負の１週間。「パリには何が何でも行きたい。自己ベストが出るわけではないけど、楽しみ」。五輪へ羽ばたく準備は整った。（大谷 翔太）
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
池江璃花子 ２大会ぶり個人種目での五輪出場へ「楽しみにしていて下さい」豪州で心身充実競泳女子の池江璃花子（横浜ゴム）が９日、パリ五輪代表選考会（１７日開幕、東京アクアティクスセンター）に向けた合宿を新潟・長岡市内で公開した。２０１６年リオ五輪以来、２大会ぶりとなる個人種目での五輪切
続きを読む »
池江璃花子 ２大会ぶり個人種目での五輪出場へ「楽しみにしていて下さい」豪州で心身充実競泳女子の池江璃花子（横浜ゴム）が９日、パリ五輪代表選考会（１７日開幕、東京アクアティクスセンター）に向けた合宿を新潟・長岡市内で公開した。２０１６年リオ五輪以来、２大会ぶりとなる個人種目での五輪切
続きを読む »
【アジア大会】池江璃花子「自分の意地を見せることができた」出場ラスト“本命”50mバタで銅メダル（2023年9月29日）｜BIGLOBEニュース杭州アジア大会第7日（2023年9月29日中国・杭州）杭州アジア大会は29日、第7日の競技が行われ、競泳女子50mバタフライ決勝で池江璃花子（23＝横浜ゴム）が26秒02で銅…｜BIGLOBEニュース
続きを読む »