水原事件なんのその 米野球少年が憧れる’SHOHEI’

ニュース ニュース

水原事件なんのその 米野球少年が憧れる’SHOHEI’
時事ドットコム時事通信社
  • 📰 jijicom
  • ⏱ Reading Time:
  • 57 sec. here
  • 4 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 33%
  • Publisher: 63%

水原一平・元通訳による大スキャンダルというドラマチックな形で幕を開けた大谷翔平の2024年も、公式戦の中間地点を過ぎた。前半戦の大谷は、スキャンダルの影響をみじんも感じさせない大活躍を見せた。既にドジャースの地元ロサンゼルスでも、確固たる地位を築きつつあり、それは現地の野球少年たちの反応からも伺える。米メディアで記者を務め、『ルポ 大谷翔平』の著書もある日本人ジャーナリストが、独自の視点で大谷の前半戦の成績と、現地での人気ぶりを解説する。(志村朋哉 在米ジャーナリスト)

投球や走攻守でのチームへの貢献度を総合的に評価し、アメリカの記者がMVPを選ぶ上で重視するWARという指標で、大谷はナショナルリーグで1位に君臨している。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手やオリオールズのガナー・ヘンダーソン遊撃手など、WARで大谷を上回る選手は、こぞってアメリカンリーグ所属だ。ブックメーカーのMVP予想オッズでも、大谷はナ・リーグのトップを走っている。

大谷が受賞した場合、指名打者としては、史上初の快挙となる。守備面で価値を生まない指名打者が、最も価値のある選手に与えられるMVPを受賞するのは、かなり困難なことである。打撃面の活躍で、他の選手を大きく引き離さなければならない。スポーツメディア「ジ・アスレチック」が100人以上の現役選手に匿名を条件に行ったアンケートでも、大谷は46%の票を集めて「最高の選手」部門でダントツの1位に輝いている(6月10日配信)。「大谷だと当たり前すぎるから」あえて大谷以外に票を入れたと認めた選手も何人かいたという。水原氏のスキャンダルは、日本ほどではないにせよ、アメリカでもスポーツの枠を超えて大々的に報じられた。米スポーツ史上最高の7億ドルで名門球団と契約した米球界唯一のセレブが、最も近しい人に1700万ドル(約27億円)もの大金を盗まれ、メジャーリーグでタブーとされてきたスポーツ賭博に絡んでいたのだからドラマシリーズ化されるのも理解できる。金、名声、友情、裏切りが絡んだ人間ドラマは、野球好きでなくとも興味をそそられる。

スキャンダル発覚時に、大谷サイドが水原氏をメディアのインタビューに応じさせたことが、事態を複雑化させた。「大谷が借金を肩代わりした」という水原氏の発言がまずは報じれられ、それを大谷サイドがすぐに否定したため、世間の大谷に対する疑念が芽生えたのだ。訴状を読んで驚いたのは、水原氏がスポーツ賭博で勝ったり負けたりしていた額だ。2021年12月から24年1月の間に、1億4225万ドル(約218億円)を勝ったが、1億8293万ドル(約280億円)を負けて、4067万ドル(約62億円)もの損失があったという。 そんな中、水原氏は「自分はスポーツベッティングが本当に苦手みたいだね?(爆笑)転…もう一度上限を上げてくれないかな? 分かっているように、僕が金を払わないっていう心配はないよ!!」とブックメーカーに対してカジュアルなテキストメッセージを送っていたというのだから、ギャップには衝撃を受けた。華やかに見えるエンタメの都・ロサンゼルスだが、その裏では欲望や欺瞞(ぎまん)が渦巻いているのだ。

筆者も同感だが、ロサンゼルスで裁判や司法問題を取材するジャーナリストのメーガン・キューニフ氏は、当事件の発覚から水原氏が有罪を認めるまでの速さに驚いたと話す。 「水原は、裁判で勝ち目がなくなるような自白をしたんだと思う」とキューニフ氏。「罪を認める前から公に謝罪をするようなことはアメリカではまれですし、これだけ大きな事件でこんなに迅速に司法取引が成立するのもまれです。これが量刑の言い渡しにどれだけ影響するのか興味深いです」

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

jijicom /  🏆 32. in JP

時事ドットコム 時事通信社

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

Topps株式会社が Topps NOW新商品「Shohei Ohtani - 2024 MLB TOPPS NOW® Card 328等 」発売開始を発表Topps株式会社が Topps NOW新商品「Shohei Ohtani - 2024 MLB TOPPS NOW® Card 328等 」発売開始を発表Topps株式会社が Topps NOW新商品「Shohei Ohtani - 2024 MLB TOPPS NOW® Card 328等 」発売開始を発表 Topps株式会社のプレスリリース
続きを読む »

弾道測定分析デバイスブランド『ラプソード』 大谷翔平選手がテクノロジーアンバサダーに就任 新CM「SHOHEI VS SHOHEI」で二刀流を披露弾道測定分析デバイスブランド『ラプソード』 大谷翔平選手がテクノロジーアンバサダーに就任 新CM「SHOHEI VS SHOHEI」で二刀流を披露弾道測定分析デバイスブランド『ラプソード』 大谷翔平選手がテクノロジーアンバサダーに就任 新CM「SHOHEI VS SHOHEI」で二刀流を披露 株式会社Rapsodo Japanのプレスリリース
続きを読む »

89歳男性の生きがいは20代の「彼女」…交際しながら介護もする「ジジ活」という新しい関係性 「彼女が通ってくれる限り、元気でいられる」89歳男性の生きがいは20代の「彼女」…交際しながら介護もする「ジジ活」という新しい関係性 「彼女が通ってくれる限り、元気でいられる」高齢化が進み、独り暮らしの高齢者が増えている。フリーライターの中山美里さんは、70~80代の男性と一緒に時間を過ごす「ジジ活」をする女性たちを取材した。著書『ルポ 高齢者のセックス』(扶桑社新書)より、一部を紹介する――。(第2回/全2回)
続きを読む »

米国は大谷翔平に懐疑的?「水原事件」で見えた日米の違い米国は大谷翔平に懐疑的?「水原事件」で見えた日米の違いついに開幕した米メジャーリーグ。日米のファンが心待ちにしていた大谷翔平のドジャースデビューだが、そのお祭りムードに影を落としているのが、水原一平・元通訳の違法賭博疑惑である。大谷自身は、賭博は行っていない、水原氏の賭博についても知らなかったと話したが、現地では「どこか腑(ふ)に落ちない」という人がほとんどだ。米メディアで記者を務め、『ルポ 大谷翔平』の著書もある文化比較のスペシャリストが、アメリカが今回の疑惑をどう受け止めているのか、そしてそこから見えてきた日米の違いを徹底解説する。(志村朋哉…
続きを読む »

家庭を壊さずに恋愛気分を楽しみたい…既婚者合コンで「友達以上配偶者未満」を探す46歳女性の'本音' 男性にチヤホヤされると自己肯定感が上がる家庭を壊さずに恋愛気分を楽しみたい…既婚者合コンで「友達以上配偶者未満」を探す46歳女性の'本音' 男性にチヤホヤされると自己肯定感が上がる日本人の平均寿命が延びる中、50~60代はどのように過ごしているのか。フリーライターの中山美里さんは、ディスコイベントや既婚者合コンなどで新たな出会いを求める男女を取材した。著書『ルポ 高齢者のセックス』(扶桑社新書)より、一部を紹介する――。(第1回/全2回)
続きを読む »

ドジャースが通訳の水原氏解雇、違法賭博で大谷の資金着服か(AFP=時事)ドジャースが通訳の水原氏解雇、違法賭博で大谷の資金着服か(AFP=時事)【AFP=時事】(更新)米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は20日、大谷翔平(Shohei Ohtani)の通訳を務める水原一平(Ippei M
続きを読む »



Render Time: 2025-02-23 23:47:31