まぶしく輝くスターを献身的に支えた、実直で、穏やかで、気取らない、ひたむきな男。彼はなぜ違法の賭博に手を染め、依存症にまでなったのか。誰も知らない、苦悩と葛藤。その深層に迫る。
大谷翔平がロサンゼルス・エンゼルスに移籍した直後の'18年春のことだ。キャンプインしたばかりのある日、大谷はロッカールームで通訳の水原一平氏と並んで座り、スマホゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」をプレイしていた。顔を見合わせ、笑い合う二人。そこに同チームの主砲であるマイク・トラウトが通りかかる。トラウトは二人に声をかけると、やがて一緒にゲームを始めた。 「すごくリラックスした雰囲気でした。入団したばかりで英語も不自由な大谷選手がここまでチームに自然に溶け込めているのは、水原さんの存在が大きいのだろうと強く印象に残りました」 当時、目の前で二人の様子を見ていたジャーナリストで『ルポ 大谷翔平』の著書がある志村朋哉氏はこう振り返る。
いまとなっては物悲しさすら感じさせるやりとりだが、二人の信頼感に満ちた姿を何度も目にした米メディアは、やがて水原氏の立場を紹介する際、「通訳」に加えてこんな言葉を使い始める。「コンフィダント」である。 日本語に訳せば、「腹心」。詳しく言えば、「秘密を打ち明けられるほどに親しい相手」という意味だ。水原氏が大谷の秘密を悪用した可能性が取り沙汰されるいま、この言葉は皮肉に響くーー。 '24年のメジャーリーグ開幕直後に飛び込んできたニュースの衝撃はいまだ収まらない。水原氏の違法賭博への関与、大谷の口座からの不正送金疑惑、そしてロサンゼルス・ドジャースからの解雇……。水原氏の証言の曖昧さから、大谷の違法賭博への関与の度合いに注目が集まったが、3月26日の会見で、大谷は関与を完全否定した。人々はMBLなどによる調査のゆくえを見守っている。...
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