気候変動の科学的証拠が明らかになってから40年以上が経ち、ついに世界のビジョナリーや起業家、ビッグシンカーが、2025年に起こる大きな変化を予測する。2025年、子どもたちの健康への環境汚染の影響が明らかになり、新たな気候変動対策の必要性が浮き彫りになる可能性がある。
世界中のビジョナリーや起業家、ビッグシンカーがキーワードを掲げ、 2025年 の最重要パラダイムを読み解く恒例の総力特集「THE WORLD IN 2025」。ネバダ大学医学部臨床教授で小児科医のデブラ・ヘンドリクソンは、 気候変動 に対する闘いにおいて、これまで口を閉ざしていた一大勢力がついに行動を起こすと予想する。 『TheNewYorkTimes』は1981年、地球温暖化の科学的証拠について初めて1面で報じた。それから1カ月もたたないうちに、同紙は著名な心理学者であるバラス・スキナーに人類の運命について尋ねた。スキナーは当時、人間心理の性質を鑑みるに、地球環境が大惨事に見舞われるのはほぼ間違いないと主張していた。「なぜ、わたしたちは世界を救うための行動を起こさないのか? 」。スキナーは地球を襲う数々の脅威を挙げながら問いかけた。そして、自らの問いに次のように答えた。 スキナーは20世紀を代表する頭脳のひとりだったが、化石燃料業界の重鎮や政治家のその先40年の態度を予言したこの警告の鋭さが高く評価されることはほとんどなかった。
米ネバダ州のリノで小児科医として働いているわたしは、このときのスキナーの指摘に何度も立ち戻ってきた。リノは米国内のどこよりも温暖化が急速に進んでいる都市だ。わたしは新生児から10代までの子どもたちと、毎日顔を合わせている。 スキナーは、環境破壊の影響が「明日」から「今日」に移動したときにのみ、人間の選択は変わるだろうと主張した。2025年は、子どもたちへの環境汚染の被害が否定できないほど明らかとなり、親たちが化石燃料業界のやってきたことの危険性に気づく年になるとわたしは信じている。気候変動との闘いにおいて、これまで“眠れる巨人”だった一大勢力が、ついに目を覚ますのだ。 大気汚染が子どもに及ぼす影響 一例を挙げよう。わたしの住む街では過去10年、カリフォルニアの山火事で発生した煙によって、日照時間がかつてないほどに減った。主に米国西部において、6,500万もの米国人が、そのような「煙の危機」を体験している。煙が呼吸器に問題を引き起こすことは誰もが知っている。空気が数週間も連続で汚れたとしたら、誰もがせき込み、息苦しくなる。しかし、子どもたちがこういった出来事の影響を、さまざまな理由から強く受けることを知る人は少ない。 子どもは大人とは生理機能が異なり、身体も小さく、体内の臓器も未熟だ。発達途上にある子どもたちは、環境の変化に対して脆弱である。例えば子どもの肺は、吸い込む空気の質に応じて、文字通り形が変わる。ロサンゼルスの汚染がひどい地域などで慢性的に汚染された粒子状物質を吸い込む子どもは、肺が小さく、硬くなる。 25年、メディアはこれらの粒子状物質による健康被害が予想以上に深刻であることに着目するだろう。科学的な研究の蓄積により、山火事の煙や排気ガスに含まれる有害化学物質や重金属と結合した微小粒子や超微小粒子が、子どもたちの脳に損傷を与えていることが明らかになってきているからだ。憂慮すべきことに、これらは自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)の急増に影響を与えているようだ。さらに、学習障害や行動の問題、将来的な認知症のリスクを高める可能性も指摘されている。 なぜか? こうした粒子状物質は肺で止まらないからだ。肺から血流に入り込み、ほかの臓器に流れ込む。そこには脳も含まれる。子どもたちの脳はまだ発達途上にあるため、傷つきやすい。 粒子状物質が脳神経系にダメージを与える証拠は、脳画像、組織学、そして疫学から示されている。それどころか、妊娠中の母親が吸い込んだ粒子状物質が胎盤を通って胎児に害をなすこともわかっている。複数の国におけるMRI研究を通じて、出生前に粒子状物質に晒された子どもに脳組織の変性が確認され、多くが認知機能や行動への影響で苦しんでいる。 生まれたあとも、鼻から吸い込んだ粒子状物質が前頭前野(額の後ろにある脳の領域)に侵入することもある。大気汚染で悪名高いメキシコシティで暮らす子どもや若者の脳を調査した研究者は、前頭前野内に化石燃料の燃焼で発生する粒子状物質を発見した。それらは、アルツハイマー病に特徴的なプラーク(タンパク質の異常蓄積)と類似したプラークに包まれていた。 粒子状物質への曝露とASDおよびADHDとの関連性を示す科学的証拠は、世界各地で過去10年以上にわたり実施された疫学研究により蓄積されてきている。南カリフォルニアで実施された約30万人の子どもを対象とした複数年にわたる研究では、胎児期におけるPM2.5に曝露された子どもほど、ASDの症状が現れやすいことが明らかになっている。
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