欧州は、米国をはじめとする域外の国々からの旅行者に対し、生体認証を使用した新たな出入国管理制度を開始する計画を再び延期した →欧州の生体認証を利用する新出入国管理制度、来年まで延期
欧州は、米国をはじめとする域外の国々からの旅行者に対し、生体認証を使用した新たな出入国管理制度を開始する計画を再び延期した。現状では少なくとも来年5月までは施行されないが、来年8月にパリ五輪が閉幕するまで、さらに延期される可能性も出てきた。出入国管理システム(EES)とは、欧州連合(EU)に加盟する全27カ国とシェンゲン協定加盟国(EU加盟国に加えアイスランド、ノルウェー、スイスなどの国境を越えて旅行者が自由に行き来できる国)の国境を管理するための新制度だ。EESは今年11月に施行される予定だったが、英紙インディペンデントの報道によると、運用に必要なデータベースの準備が間に合いそうにないため延期された。導入の正確な日程は、6月中にも公式に発表される予定。当初、導入に11月が選ばれたのは、欧州への出入国が比較的少ない時期であることや、観光客が1000万人増えることが見込まれるパリ五輪の閉幕後になるためだった。
国境管理を強化する理由の1つは、非EU市民に対する従来のパスポートチェックとスタンプによる方法を改善し、ビザ(査証)を持たない旅行者のEU滞在の90日制限を管理しやすくするためだ。現行のシステムでは日数制限を超えて滞在している人の追跡が困難であるのに対し、電子日付は欧州圏に入国した日時を自動的に記録するため、旅行者の滞在可能日数や出国しなければ罰金を科される時期を把握しやすくなる。現在、空港では生体認証スキャナーを使ったパスポート確認が行われているが、これはパスポートの写真と有効期限をスキャンするものに過ぎない。 新制度は、米国や英国をはじめ(訳注:日本も含む)観光旅行にビザを必要としない50カ国以上に適用される。欧州域内の国をまたぐ旅行に影響が及んだり、欧州のビザや永住許可を持っている外国人に影響が及んだりすることはない。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
いま米国で回顧される「東京ローズ」と白人弁護士の物語 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)ロシアによるウクライナ侵攻や、アメリカのペロシ下院議長の訪問によって中国と台湾の緊張感がかつてないほどに高まるなど、去年からアメリカは、近年もっとも戦争の危機に直面していると言われている。そんななか、今年は「東京ローズ」という名前が初めて語...
続きを読む »
バイデン再出馬への反対、民主党支持者でも過半数に | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)ジョー・バイデン米大統領が、早ければ25日にも2024年大統領選への出馬を正式表明する意向であることが、複数のメディアにより報じられた。しかし、AP通信とNORCによる新しい世論調査では、民主党支持者を含め、過半数の米国人がバイデンの不出馬...
続きを読む »
お金の活かし方はこう変わる。社会貢献型「投資思考」を広めたカード | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)2023年、世界はどのように変わっていくのか。コロナ禍は沈静化を迎えるも、地政学的不安は増し、経済は先行きが不透明まままだ。Forbes JAPAN2月号では、日本、そして世界で活躍するさまざまな業界のNo.1「36人」に「100の質問」を...
続きを読む »
「食べて稼ぐ」Web3アプリ EatnSmileが世界同時リリース | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)飲食店のレビュー記事を投稿するだけでトークンがもらえるWeb3サービス「EatdnSmile」(イートアンドスマイル)がスタートします。早い話が、投稿すると得をする口コミレビューサイトです。EatnSmileには2つの「稼ぎ方」があります。...
続きを読む »
FBIも警告、空港やホテルのUSB充電ポートを使ってはいけない理由 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)USB充電ポートはいろいろなところに設けられていて、外出先や旅先で電子デバイスをバッテリー切れから救ってくれる便利なスポットと思われている。しかし米連邦捜査局(FBI)は今月、空港やホテル、ショッピングモールといった公共の場にあるUSB充電...
続きを読む »
経営史に残る名場面、「インテル」の意思決定とは | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)先月のWBC、大谷がトラウトから三振を奪った場面が野球史に刻まれる名シーンだとしたら、経営史においても語り継がれる意思決定の名場面がある。「インテル」の1985年の意思決定は、その一つに挙げられるだろう。半導体のメモリーメーカーとしてインテ...
続きを読む »