今日7日(土)は名古屋で2週間ぶりに猛暑日となるなど、関東から九州で厳しい残暑に。気温の高い状態はこの先1か月程度、続くでしょう。特に来週にかけては西日本を中心に猛暑日となる所があり、熱中症対策が欠かせません。また、9月は台風シーズンです。南の海上は台風や熱帯低気圧が発生しやすい状態で、今後の動向に注意が必要です。
今日7日は、晴れた関東から九州を中心に残暑が厳しくなりました。最高気温は岐阜県の揖斐川で36.7℃を観測するなど、体温並みの暑さとなった所も。名古屋は2週間ぶりに猛暑日に。そのほか岐阜や岡山など久しぶりに35℃を超えた所が複数あり、全国の猛暑日は60地点以上と、11日ぶりに60地点を超えました。関東から九州にかけては、この先1か月程度、気温の高い状態が続くでしょう。最高気温が30℃以上の真夏日となる所が続出し、体にこたえる暑さが続きそうです。特に東海では10日頃にかけて、中国地方や九州北部では14日頃にかけて、最高気温が35℃以上の猛暑日となる所があるとして、今日7日に「高温に関する地方気象情報」が発表されました。猛暑日の年間日数の記録や、連続日数の記録をさらに更新する可能性があります。体調管理とともに、農作物の管理などにも注意が必要です。
なお、10日や11日頃は太平洋高気圧が勢力を強めるため、いったん厳しい暑さが落ち着く関東も、再び猛暑日となる所があるでしょう。日の入りが早まり、朝晩は幾分しのぎやすい日が増えてきますが、日中は夏の暑さです。また、朝晩と日中との気温差が大きくなってくる頃でもあります。9月といえど、熱中症対策はしっかり行いましょう。はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。 他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。注意が必要なのは厳しい暑さだけではありません。8月は度々、日本に台風が上陸して、大雨や突風などの被害をもたらしましたが、9月も台風シーズンが続きます。
台風の平年の発生数を見ますと、9月は5.0個と、8月に次いで多くなっています。発生した台風が全て日本に接近または上陸するわけではありませんが、現在、南の海上は風の流れなどから台風や熱帯低気圧が発生しやすい状態で、今後の動向に注意が必要です。油断せず、定期的に台風情報や気象情報を確認するとよいでしょう。 なお、7日15時現在、台風11号はベトナム付近を東進中で日本から遠く離れており、日本の東を北上していた台風12号はすでに温帯低気圧に変わりました。ここ数日は台風の影響を受けることはありませんが、日本の南には低圧部があって西よりに進んでおり、沖縄付近へ近づく予想です。今のところ台風まで発達することはないものの、沖縄では週明けにかけて雨が降りやすく、激しい雨の降る所があるでしょう。
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