今季の開幕直後から「ボールが飛ばない」という話を何人かの選手から聞いた。中でもヤクルト・村上宗隆内野手が「打球速度と飛距離が比例していない感覚がある」と指摘、中日・立浪和義監督も「明らかにボールが
ところが5月に入ると、当の村上が本塁打を量産しだし、徐々に“飛ばないボール問題”が話題となることもなくなっていた。 しかも米国からDeNAに復帰した筒香嘉智外野手に聞くと「日本のボールはめっちゃ飛びます。びっくりしました」と語っていたこともあり、すっかり“飛ばないボール問題”は収束したような感じとなった。実際、選手からもあまりその話題を聞かなくなっていた。 ただ気になることがある。 交流戦での本塁打数が去年に比べても大幅に減少しているのである。 今季の交流戦全108試合での総本塁打数は、昨年の156本から111本と45本も減っているのである。
しかも111本塁打のうち23本は日本ハムの本拠地であるエスコンフィールド北海道で行われた9試合で飛び出したものだ。同球場は中堅121mながら左翼97m、右翼99mで膨らみもなく、外野フェンスの高さも大部分が2・8mと、本拠地使用していた札幌ドームに比べると、かなりミニチュア感のある球場である。そこで行われた9試合で全体の約5分の1の本塁打が量産されてのこの総本数である。同規模のスタジアムでその9試合が行われていれば、さらに本塁打数は減少していた、と考えるのが妥当だろう。 やはりボールは昨年に比べて飛んでいない。 この数字を見る限り、そう結論づけてもいいように思ったのである。そこで何人かの選手に「まだボールが飛ばない感覚はあるのか?」と質問してみた。 「やっぱりまだボールが飛ばない感覚はあります。交流戦でも『いった』と思った打球が失速する。守っていても、打球が意外と伸びなくて塀ぎわで落ちてくることが何度もあった」 「僕はそんな大きいのを打つバッターではないので、打席ではあまり実感はありませんが、受けていて、ときどき思ったより飛んでないなと感じることはあります」...
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
暴走族ヘッドの説教、女性警官が取り調べで涙…“札付きのワル”愛甲猛はなぜ甲子園のスターになれたのか?「野球がなければ間違いなくソッチの道に」(Number Web)ケンカ、ギャンブル、野球部からの失踪、警察官による取り調べ……。高校時代、並外れた才能を持ちながら“札付きのワル”でもあった愛甲猛が、道を踏み外さずに野球に打ち込むようになった理由とは。23人の「異
続きを読む »
「ジャッポーネ感動した、名勝負だ!」日本女子バレー銀メダルをイタリア実況アナ絶賛「一番驚かされたのは古賀紗理那や石川真佑ではなく…」(Number Web)バレーボールネーションズリーグ(以下、VNL)女子大会を制したのは、日本と同じく今大会でパリ五輪の出場権を獲得したイタリアだった。タイ・バンコクで行われたファイナルラウンド決勝に同大会で初の決勝進
続きを読む »
サッカー日本代表から消えた天才「ぷらっとしてます」流浪のMF、中田英寿が「ゾノを呼んで下さい、岡田さん」トガっていた前園真聖への信頼(Number Web)W杯ベスト8以上の高みを見据えて戦うサッカー日本代表。これまでの歴史の中には代表に定着できなかった“消えた天才”がいた。雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」掲載
続きを読む »
慶大・清原正吾(21歳)の指名はある?…スカウトが語った“リアル評”「評価不能」「本気なら推したい」まさかの「アナウンサーか俳優に」の声も(Number Web)昨年の今ごろだったか、廣瀬隆太内野手(現・ソフトバンク)の取材で、慶應義塾大学の野球部グラウンドにおじゃましたことがある。 授業優先ということだったが、それでも50人以上の選手たちが練習する広
続きを読む »
清原和博「ドラフトのことを謝罪してください」遅刻してきた巨人側は笑った「キミが来るなら、落合博満を切るんだよ」…FA移籍「落合vs清原」騒動(Number Web)40歳での鮮烈なFA宣言、巨人へ電撃移籍した落合博満……1993年12月のことだった。 あれから30年。巨人にとって落合博満がいた3年間とは何だったのか? 連載最終回・第21回(前編・中編・後編)、
続きを読む »
「人に迷惑かけてへんやないか。汚い真似をするな」広岡達朗の参謀に激怒…伊勢孝夫が明かす“優勝翌年、ヤクルト崩壊”のウラ側「やり方が陰湿すぎた」(Number Web)広岡達朗による改革が実を結び、1978年に球団初の日本一に輝いたヤクルトスワローズ。だが翌79年、チームは最下位に転落し、広岡も監督の座を退くことになる。黄金時代の到来を夢見ていたチームは、なぜあっ
続きを読む »