暗号通貨業界で、また新たなプレイヤーが破綻の危機に直面していることが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のレポートで明らかになった。 →暗号通貨レンディング大手「ジェネシス」が破産申請を検討
デジタル・カレンシー・グループのバリー・シルバートCEOが所有するジェネシスは、連邦破産法11条の適用申請を検討中と報じられている。同社はまだ、破産を申請することを公にはしていないが、その見通しは暗い。ジェネシスは11月16日にレンディング部門からの引き出しを停止し、それ以来7週間、引き出しを再開する計画を明らかにしていない。今回のレイオフの発表は、暗号通貨業界向け金融サービスを手掛けるシルバーゲート・キャピタルが、2022年10〜12月期(第4四半期)に、81億ドルの引き出しに対応するため、資産の投げ売りを余儀なくされたことを発表したのと同じ日に行われた。
WSJによるとジェネシスは、投資会社アラメダ・リサーチと暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタルへの融資で巨額の損失を計上している。両社ともに昨年、連邦破産法第11条の適用を申請した。ジェネシスはまた、11月に破産したFTXの口座にも1億7500万ドルの「ロックされた資金」があることを明らかにしている。 ジェネシスが仮に破産した場合、同社は、破産した暗号通貨企業の長いリストに加わることになる。アラメダやBlockFi、セルシウス(Celsius)、FTX、スリーアローズ、ボイジャー(Voyager)らはすべて昨年、破産を申請していた。フォーブスは、シルバートの保有資産を昨年4月時点で32億ドルと試算していたが、現状の資産はジェネシスの莫大な負債によって、ゼロになったと試算している。
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