日産がハイブリッド車（HV）を持たないことに加え、商品ラインアップと在庫の滞留が業績悪化の原因となっている。小型車「フィット」の納車が一時停止される一方、小型車「ノート」やミニ「セレナ」は比較的短期間での引き渡しが可能である。今後、新型のSUV「キックス」や改良版のSUV「ムラーノ」、「アルマーダ」を発売し、2026年には「ｅ－Ｐｏｗｅｒ（イーパワー）」の米国投入を予定。
その他のメーカーが新車の出荷に半年以上を要するのに対して、日産は人気車種でも1-2ヶ月以内に納車できる。北米では、クライスラー、フォード、GMの車両を店頭で即座に購入できるという習慣があるが、日産の状況は似たようなものである。日産が ハイブリッド車 （HV）を持っていないこともあり、コックス・オートモーティブ社によると、1月から10月までの生産台数は日本で前年同期比7.
4％減、米国と中国ではそれぞれ11％、12％の減少となった。商品ラインアップと在庫の滞留が原因で、販売奨励金の支出増大により、日産の業績立て直しが困難な状況にある。豪マッコーリー・グループのアナリスト、ジェームス・ホン氏は、日産ブランドの劣化について指摘。日産が抱える問題はHVを持たないことに限らず、状況の変化に対する対応も遅いとみられている。品切れや注文の殺到により、小型車「フィット」など多くの主要モデルの納車が一時的に停止されている。しかし、小型車「ノート」やミニ「セレナ」は、比較的短期間での引き渡しが可能である。今年、日本の自動車メーカーは主要市場で大幅な落ち込みを見せたが、中でも日産は特に大きな打撃を受けている。北米でトヨタやホンダと競合できるHVを持たず、中国で自動車販売に特化したコンサルタント会社のヘイグ・パートナーズは、日産の製品は他社に比べて競争力がなく、ディーラーは日々古くなっていく在庫をはかせるためにインセンティブが必要と指摘している。日産は、新型の小型スポーツ多目的車（SUV）「キックス」、改良版のSUV「ムラーノ」、「アルマーダ」を年末までに発売予定。また、2026年までには日産独自のHV技術である「ｅ－Ｐｏｗｅｒ（イーパワー）」の米国投入を予定している
日産 ハイブリッド車 在庫滞留 業績悪化 キックス イーパワー
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