コロナ禍で、筆者の海外出張は無くなったが、欧米市場関連の情報量は増えている。ニューヨークも日本も米国も在宅勤務が増えたので、SNSなどでの会話の頻度が高くなったからだ。ネット環境さえ整備された場所であれば、例えば日本の山岳地帯でも、リアルタイムにニューヨーク市場の情報が入ってくる。40年以上にわたるマーケット関連のキャリアで構築された人的ネットワークがあるからだ。逆に、ウォール街に出張したとき
ネット環境さえ整備された場所であれば、例えば日本の山岳地帯でも、リアルタイムにニューヨーク市場の情報が入ってくる。40年以上にわたるマーケット関連のキャリアで構築された人的ネットワークがあるからだ。逆に、ウォール街に出張したときのことだが、たまたま古いビルの中のレストランで、ネット環境が不安定なために、食事時間中、情報の離れ小島のごとき状況になったこともあった。
昨晩は、恒例の週末Zoom会議に参加した。40人ほどのグループで、ヘッジファンド、年金基金、政府系ファンドなど各分野の専門家たちだ。共通項はスイス銀行出身、あるいは、その後輩や家族など関係者たち。「同じ釜の飯を食べた」仲間という横のつながりゆえ、本音で語り合える。日本株に関しては、これまで米国株、欧州株、新興国株(含む中国株)の3つのカテゴリーで株が論じられてきたなかで、「日本株」がかれらのレーダースクリーン上になかった。しかし、最近の日本の株価上昇、さらにボラティリティーの高さゆえ、その理由を聞かれる機会が増えた。大阪・東京などの緊急事態宣言が米国の経済テレビでもブレーキング・ニュースとして報道された。Emergencyという単語が使われると、緊迫感が強いニュアンスになる。これまでコロナ感染者・死者が少ない国と思われていたのだが、ワクチン接種の遅れには驚きの声もあがる。