NPBで通算133本塁打を放ったクレイグ・ブラゼル氏が10年ぶりに来日し、Full-Countのインタビューに応じた。2008年に西武に入団し、初めて日本の地に足を踏み入れた。「死ぬほど怖かったん
1998年に高卒でメッツに入団し、2004年にはメジャーデビューを果たすも、結果が残せずマイナー暮らしが続いていた。転機は2007年。ロイヤルズ傘下に所属し、2Aと3Aで計39本塁打を記録。「熱心に声をかけてくれたのが西武でした」。シーズンが終わると、正式にオファーが届いた。 好成績を残していたためメジャー昇格の話があってもおかしくなかったが、すでに何度も昇降格を繰り返しており、決断は簡単だった。「日本からオファーが来るなんて素晴らしいことで、断る理由はなかった。キャリアを再形成できる機会だからね」。いずれはメジャーへの復帰も視野に入れつつ、異国での生活が始まった。 日本に行くことについては「死ぬほど怖かったんだよ」と笑顔を見せる。理解できない日本語が飛び交い、プレースタイルも大きく異なる。戸惑うのは当たり前だった。「野球とベースボールは全然違うものだからね。慣れるのには時間がかかったよ」。 成功するために、コーチやチームメートには積極的にアドバイスを求めた。開幕から4番を任され、3月・4月には11本塁打をマーク。打率は.
234、三振は139と多かったものの1年目から27本塁打と結果を残した。しかし、シーズン終盤に受けた頭部死球の影響で、わずか1年で退団することになる。シーズン最終戦となった10月4日の楽天戦(クリネックススタジアム宮城)で、3回に木谷寿巳投手のボールが右側頭部を直撃。大きな体がグラウンドに倒れ込んだ。脳震とうと診断され、以降はめまいなどの後遺症が続いた。「選手生命の危機で、今後プレーできるかもわからなかった。私にとって初めての脳震とうの体験でした」。チームは日本一に輝くも、クライマックス・シリーズには1度も出場することなく、同戦が最後の試合となった。 打撃練習を再開しても、真っすぐ来るはずのボールが動いて見えてしまい、練習後にはその影響で嘔吐することもあった。 プレー復帰のメドが経たず、西武との契約は1年で終了。「西武でもう1年プレーしたいとか、そう言えるような状況ではなかったんです」。2009年はオリオールズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加したが、後遺症が治らず、開幕前に退団となった。...
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