当事者になったつもりで学ぶ 「ファイナンス」の実践 『ビジネススクールで身につけるファイナンス×事業数値化力』 大津広一著 NIKKEISTYLE 新着 ビジネススクール 大津広一 リスキリング ファイナンス 資金調達
「VUCA(ブーカ=変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」と呼ばれる不確実な時代。少しでも確かに、自社のビジネスや自らのキャリアの将来を見据えるために、ぜひ身につけておきたいのが「数値化」のスキルだ。資本主義社会では、お金の動きを筆頭とする「数字」をもとに物事を判断するのが欠かせないからだ。
著者の大津広一氏は、富士銀行(現みずほ銀行)、英国バークレイズ証券、ベンチャーキャピタルを経て、2004年にオオツ・インターナショナルを設立し、代表取締役に就任。米国公認会計士。ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学大学院客員教授で、東京証券取引所上場企業複数社での社外役員を兼務する。本書で扱われているファイナンスはコーポレート・ファイナンスであり、著者は「投資と資金調達の両者を定量的に評価し、最適な意思決定を行っていくためのフレームワーク」を提供するものと定義している。また「将来の事業を構想し、具体的な数値に落とし込む力」を「事業数値化力」と呼び、ファイナンスが数値化のためのツールになるとしている。ここでいう事業には、新規事業の立ち上げだけでなく、M&A(合併・買収)、機械の導入による自動化、サプライチェーンの適正化なども含んでいる。
その前提のもと、ファイナンスの世界では、DCF法(Discounted Cash Flow=割引現在価値法)と呼ばれる手法が用いられるという。未来のある時点で持つであろう価値を予測し、そこから割り引いて現在価値を算定する方法だ。金利5%の場合に、3年後に100円を持つようにするには、現在86.4円を持っていればいい。このケースをDCF法でいうと、「3年後の100円」の現在価値は「86.4円」であり、割引率(Discount rate)は5%である、ということになる。さまざまなキャリアからのリスキリングの参考に
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