シリーズ「現場から、」です。南海トラフ巨大地震の“前触れ”となる可能性のある、地震とは異なる地殻変動を捉える特殊な観測機器が、きょう(18日)、初めて九州地方に設置されました。太平洋と瀬戸内海を結ぶ海…
太平洋と瀬戸内海を結ぶ海に面した、大分県佐伯市。銀色の長い筒が地中深くに埋められていきます。埋められているのは、「ひずみ計」と呼ばれる地震観測機器。この巨大地震に備えて、発生する可能性が高まっていることをいち早く予測しようとする取り組みが進められています。その“鍵”となるのが「ひずみ計」です。どんな機器なのか、埋めた実物を事前に見せてもらいました。ひずみ計が地盤の伸び縮みを観測することで、この地殻変動を捉えることができるのです。秘密は、内蔵された超高精度なセンサー。なんと、東京から種子島の距離が1ミリ変わっても、その違いがはっきりわかる精度だといいます。
実際にひずみ計に力を加えてみると、わずかな力を加えただけで敏感に反応します。複数の観測点で得られた地殻変動のデータを合わせることで、「ゆっくりすべり」が地下のどの辺りで起こっているかを知ることができるといいます。「四国西部やその海側の豊後水道でもゆっくりすべり(スロースリップ)が起こる。東側の観測点だと西側にどれだけ広がっているのかはわからない。(今回の設置で)より鮮明に見られるようになると期待しています」情報の運用開始からまもなく5年。専門家は「情報の認知度が上がっておらず、発表されても無視される可能性がある一方で、過剰な反応を引き起こせば、大きな混乱を招く可能性がある」と指摘します。
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