巨人の阿部慎之助監督(44)が12日、1、2、3軍を総チェックした。午前中にサンマリン宮崎で1軍キャンプを視察。その後、約50キロ離れた都城運動公園まで車で約1時間かけて移動し、2軍と3軍の若手によ
る紅白戦に熱視線を送った。目の前で豪快な本塁打を放った育成選手のフリアン・ティマ外野手(19)に大好きな味噌ラーメン代として現金3000円のホームラン賞を贈呈するなど原石を目に焼きつけた。
無心で振り抜いた。強烈な打球音を残して、ティマの打球は右翼フェンスを楽々と越えた。2回先頭で鴨打の外角高めの直球を捉えて今季チーム“1号”。視察した阿部監督への猛アピール弾となった。「来ているのは知らなかったので、打った後に監督のことを見てびっくりしました」と笑った。監督賞として味噌ラーメン代をゲットして「(本塁打を)褒めてくれたこともとてもうれしかったですが、ラーメンをおごってもらえることが一番うれしい。(ラーメンとは)別にギョーザ食べたい」と期待を膨らませた。 4回1死では戸田のカーブをバットの先で捉えて左中間へ。飛び込んだ中堅手が捕球していないのを確認すると一気にスピードを上げて三塁まで到達した。今キャンプでは、ウィーラー巡回打撃コーチに上から叩くスイング軌道の大切さを説かれており「そのおかげでいい状態で試合を迎えられた」と感謝した。
育成として来日4年目の今季は「1本でも本塁打を打ちながら、シーズン通して2軍でプレーできることが目標」と意気込む。日本での「お父さん」と尊敬してやまない指揮官と同じグラウンドに立つために、ティマのアピールは続く。(小島 和之)
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