岸田首相は「国民の命を守り抜く」といつも言うが、本気なの?

ニューズウィーク日本版 ニュース

岸田首相は「国民の命を守り抜く」といつも言うが、本気なの?
ニューズウィークNewsweekNewsweek Japan
  • 📰 Newsweek_JAPAN
  • ⏱ Reading Time:
  • 23 sec. here
  • 11 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 44%
  • Publisher: 51%

<能登半島地震から4カ月が過ぎた。現地に足を運んで感じたのは日本政府は大阪・関西万博の工事を優先し、能登の住民を後回しにしているのではないかということだ> 5月1日で、能登半島地震から4カ月。日本のマ...

ただ、私は個人的にも記者としても見ておこうと思い、4月に続き5月1日にも能登に足を運んだ。和倉温泉に行ったら、驚きだらけ。ほぼ全ての旅館、温泉が休業している。震災4カ月後だからそれほど異常ではないかもしれないが、ほとんどの旅館やホテルで修復工事が開始されていない。道路もそのまま。あちこちで被害を受けた住宅はブルーシートがかかったまま。「ゴーストタウンだ」と近所に住んでいるおばあちゃんが言っていた。まさにそのとおりだ。

タクシー運転手は「ゼネコンは大阪万博で忙しいから、ここには業者が来ない、人材が足りない」と言っていた。七尾市の市役所に確認したところ、「関係ないとは言えないと思う。調査のためにも、工事のためにも人手が足りない」という回答だった。 ちょうど私は能登半島での取材の数日前に、大阪・関西万博の工事現場を見に行ったところだった。フランスのパビリオンの準備状況を取材したが、その時に「日本政府のサポートのおかげで、工事会社が決まった」とフランス人の担当者が教えてくれた。その時はまだ能登半島の現状を見ていなくて、あれほど工事が進んでいないことを知らなかったから、その担当者の言葉に何も返さなかった。「国民の命を守り抜く」と岸田文雄首相はいつも言うが、現実を見れば、誰の命を守っているのか。2023年度から5年間で総額43兆円を使ってミサイルなどを買うのは「国民を守り抜く」ことなのか。私はそう思わない。防衛が必要ないとは言わないけれど、あくまで武器は国民の命を守る方法ではなく、国を守る方法だ。

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

Newsweek_JAPAN /  🏆 131. in JP

ニューズウィーク Newsweek Newsweek Japan ニュース News 国際 ワールド 世界 経済

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

岸田政権「いつか来た道」 再選断念の菅前首相と酷似【解説委員室から】岸田政権「いつか来た道」 再選断念の菅前首相と酷似【解説委員室から】4月28日に投開票された衆院3補選で、自民党は不戦敗を含めて全敗した。次の焦点は静岡県知事選(9日告示、26日投開票)で、自民系の候補が敗北すれば、9月の党総裁選を控え、岸田文雄首相の求心力低下が一層進むのは必至。こうした岸田首相の歩みは、総裁選不出馬に追い込まれた菅義偉前首相に酷似している。岸田首相は「いつか来た道」を終着まで進むことになるのだろうか?(時事通信解説委員長 高橋正光)
続きを読む »

拉致被害者救出へ国民大集会「要求下げず交渉を」 岸田首相は「働きかけ強める」と応じる拉致被害者救出へ国民大集会「要求下げず交渉を」 岸田首相は「働きかけ強める」と応じる北朝鮮による拉致被害者救出を求める「国民大集会」が11日、東京都内で開かれ、岸田文雄首相は日朝首脳会談の早期実現へ「働きかけを強める」などと述べた。
続きを読む »

八幡和郎 日本人の試練 〝存在感ない日本外交〟 岸田首相は「対米追従」で気前のいい「現金自動支払機化」 上川外相は外相会合で孤立八幡和郎 日本人の試練 〝存在感ない日本外交〟 岸田首相は「対米追従」で気前のいい「現金自動支払機化」 上川外相は外相会合で孤立日本は「経済は一流だが、政治は三流」と言われてきたが、安倍晋三首相の時代には「政権の安定性」と「首相の大活躍」で面目を一新していた。岸田文雄首相は、ジョー・バイ...
続きを読む »

〈能登半島地震から4カ月〉倒壊した家屋の前に並べられた猫の置物の理由、ガレキに供えられた花…家も職も失った酒屋店主は「最近1番うれしかったことは仮設住宅に入れたこと」 (2024年5月4日)〈能登半島地震から4カ月〉倒壊した家屋の前に並べられた猫の置物の理由、ガレキに供えられた花…家も職も失った酒屋店主は「最近1番うれしかったことは仮設住宅に入れたこと」 (2024年5月4日)今年の元日に発生した能登半島地震。筆者は発生直後すぐに取材で被災地をまわった。あれから約4ヶ月、地震で被害が大きかった地域のひとつでもある輪島市を再び訪れた。GW明けには完成を目指したい輪島市へ向かう...
続きを読む »



Render Time: 2025-02-24 14:49:02