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第一志望はパイロットだった。早実時代の仲間がパイロットになっていて、自信がないわけではなかった。試験や複数回の面接を順調にクリアした。だが、身体検査で落ちた。実はアメフトで脳震盪を数回、起こしたことがあり、それが原因になることがあるという。航空会社のパイロット試験を2社受けていて、どちらも身体検査でひっかかった。プロ野球選手の夢を絶たれた上に、パイロットでも……そんな暗い気持ちだったが、反面、「将来の展望を考えてなかった。結果的に落ちてよかった」という思いもあった。自分がパイロットを目指したのはただ単に「カッコいいから」という“不純”さがあった。もっと自分の内面を掘り下げて見つめなおした。
就職は生活するお金を得るためだけでなく、社会にどう貢献していくかかという自分の存在意義を探すことでもある。そんな意識で新たに就活した結果、納得のいく着地点を見いだして最終的に2社の内定をもらった。毎年、就職人気ランキングで上位に入る丸の内に本社のあるA社と、DeNA(本社:渋谷区)だ。吉村に接していると、この青年には裏がない、ということを実感できる。素直に心の声に従って就活に挑み、先方の会社にも真正面からの評価を望んだという。 「プロ野球選手(NPB)を目指していたとか、表面的な事実じゃなくて、それぞれの機微を深堀って聞いてくれたのが2社でした。僕がどういう人間か興味を持ってくれました。特にDeNAはいろんな新規事業にチャレンジしていて、面接も面白くて自分を伸ばしてくれる企業だと感じました」
DeNAへの思いがこうやって膨らんでいったというが、普通の就活生なら、この2社選択ならほとんどがA社を選ぶだろう。日本を代表する超のつく優良企業。給料など待遇も国内屈指だからだ。ところが、「将来の幸せを考えたら、どちらがいいだろうか」と2社の内定が出てから数カ月、迷いに迷った。アメフト仲間や友人はそれぞれの仕事観でアドバイスしてくれた。仕事はやりたいことを求める場で、会社はお金をくれるクライアントだと割り切って考えたほうがいい、とか尊敬できる人、手ごわいと思える人がその会社にいないと意味がない、と言ってくれる人もいたという。
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