小樽市出身の漫画家山下和美さんらが中心となり、東京都内で解体寸前だった明治時代の洋館「旧尾崎テオドラ邸」を保存し、漫画などを展示するギャラリーにする計画の実現が近づいています。山下さんは2020年から...
小樽市出身の漫画家山下和美さんらが中心となり、東京都内で解体寸前だった明治時代の洋館「旧尾崎テオドラ邸」を保存し、漫画などを展示するギャラリーにする計画の実現が近づいています。山下さんは2020年から近隣住民や有志と洋館の保存運動を行ってきました。修繕を終え、今年3月1日にオープンする予定です。「天才 柳沢教授の生活」などで知られる多忙な人気漫画家を突き動かしたのは、幼いころに過ごした小樽での思い出でした。山下さんと、ともに尽力した漫画家笹生(さそう)那実さんに洋館への思いを聞きました。(文化部
赤木国香)この洋館は世田谷区豪徳寺の住宅地の一角にあります。1888年(明治21年)に尾崎三良(さぶろう)男爵が英国生まれの娘テオドラ英子(1870~1932年)のために建てたそうです。テオドラは後に、「憲政の神様」とも呼ばれた政治家尾崎行雄(1858~1954年)と結婚。館は港区にありましたが、その後英文学者が譲り受け、1933年(昭和8年)に現在の場所に移築しました。築136年のこの家は、木造2階建て約280平方メートルと小ぶりですが、水色の壁が印象的で、少女漫画に出てくる館のように瀟洒(しょうしゃ)です。2019年、洋館を取り壊して宅地とする計画が浮上。近所に住んでいた山下さんは、この家にほれ込んでいたため、2020年から近隣住民や有志と保存運動に乗り出しました。紆余(うよ)曲折があり、最終的には山下さんと、彼女の考えに賛同した笹生那実さんが二人でほぼ全財産をつぎ込んで、約660平方メートルの土地と家屋を取得。2022年に「一般社団法人旧尾崎邸保存プロジェクト」を設立し、漫画を中心としたギャラリーとカフェとして活用することを決めました。...
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