富士フイルムホールディングスが8日発表した2023年4〜9月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比19%増の1135億円だった。同期間として2年ぶりに過去最高となった。インスタントカメラ「チェキ」や高級ミラーレスカメラが大きく伸びた。円安や有価証券評価益148億円の計上も利益を押し上げた。半導体市況の悪化による電子材料事業の不振を吸収した。売上高は3%増の1兆3884億円。営業利益
が8日発表した2023年4〜9月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比19%増の1135億円だった。同期間として2年ぶりに過去最高となった。インスタントカメラ「チェキ」や高級ミラーレスカメラが大きく伸びた。円安や有価証券評価益148億円の計上も利益を押し上げた。半導体市況の悪化による電子材料事業の不振を吸収した。セグメント別では、若年層を中心に人気が高まっているチェキなどを含むイメージング部門が増益に大きく寄与した。同部門の営業利益は85%増の493億円に拡大し、全4部門の中で最大になった。スマホ写真をチェキ用フィルムに印刷できるチェキプリンターを投入し、利益率の高いチェキ用フィルムの販売増につながった。一方で半導体材料などマテリアルズ部門は苦戦した。半導体市況の軟化で電子材料の売り上げが減ったほか、スマホ部材も振るわなかった。同部門の営業利益は51%減の186億円に落ち込んだ。
注力するヘルスケア部門の営業利益は6%減の418億円だった。バイオ医薬品の開発製造受託(CDMO)事業で前期にあったワクチン原薬製造のキャンセルフィー収入がなくなった。顧客のバイオベンチャーが資金調達難となり、遺伝子治療薬の受託も低調だった。内視鏡や医療機関向けIT(情報技術)サービスは伸びたが補えなかった。24年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比3%増の2兆9500億円、純利益は3%増の2250億円といずれも過去最高を見込む。各セグメントでは見通しを修正した。マテリアルズ部門の営業利益は前期比24%減の500億円と従来予想から80億円引き下げた一方、イメージング部門は前期比21%増の880億円と80億円上方修正した。
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