多数の学術論文を無料で公開しているサイト「Sci-Hub」は、学術雑誌出版社大手のエルゼビアなどから訴訟を起こされています。2020年12月にエルゼビアがインドのデリー高等裁判所に訴訟を起こした件を受け、インドのメディア「The Wire Science」のシッダールト・シン記者が、Sci-Hubの運営者でありカザフスタン出身の神経科学者、アレクサンドラ・エルバキアン氏にインタビューを敢行しています。
などでいくつか興味を引かれる論文を見つけました。それらのほとんどがペイウォールコンテンツでしたが、私は小さい時から本や動画、ソフトウェアを無料で自由に利用できる正式なサービスを利用していたので、学術論文にも無料で閲覧できるサービスがあると確信していました。
しかし、検索に検索を重ねてもそのようなサービスは見つかりませんでした。私はそのことに驚き、不満に思いましたが、検索を進めるうちに、大学の図書館にアクセスするためのパスワードが共有されているフォーラムをいくつか発見しました。これらのパスワードを利用して、ジャーナルを購読している大学の図書館にアクセスし、無料で論文をダウンロードしていました。 それから、人々が学術論文を無料でダウンロードするためのソフトウェアを開発するというアイデアを思いつきました。当時のアイデアは今のSci-Hubとはかなり異なっていましたが、根本的には同じものです。そのアイデアについてフォーラムで議論を行ったものの興味が薄れてしまい、しばらくの間忘れてしまっていました。そして、大学を卒業して2年後に改めてSci-Hubを開発することとなりました。著作権侵害を巡る一連の訴訟にもかかわらず、「Sci-Hubは海賊版サイトである」ということは広く認知されておらず、Sci-Hubを受け入れている学者さえいます。このことについてどう思いますか?今日、ほとんどの科学者は学術論文の出版システムを根本的に不当で搾取的であると見なしています。このシステムの問題点は、論文は全て研究者の手によって執筆されるにもかかわらず、それを扱う出版社が地位と権力を利用して不当な利益を得ていることです。Sci-Hubは研究に励む人々が得るべき報酬を不当に奪うことはなく、著作権侵害も行っていません。
「著作権侵害」とはどういう意味でしょうか?私は何人かの人々がこの言葉を悪い意味で使っているということを理解し始めてきましたが、ほとんどの科学者は法的な地位をまったく気にしていません。彼らは純粋に研究を行いたいと考えており、研究を行うためには学術文献へのアクセスが不可欠です。
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