【ロサンゼルス（米カリフォルニア州）14日（日本時間15日）＝斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手（29）の銀行口座から金を盗んで不正送金したとして銀行詐欺などの… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
【ロサンゼルス（米カリフォルニア州）14日（日本時間15日）＝斎藤庸裕】 ドジャース 大谷翔平 投手（29）の銀行口座から金を盗んで不正送金したとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳の水原一平被告（39）が罪状認否のため、ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した。4月12日以来、2度目となる出廷。銀行詐欺罪や虚偽の納税申告の罪状認否では無罪を主張したが、今回は手続き上の理由で形式的なもの。既に罪を認める司法取引に応じているとされ、同被告は次回審理で罪を認める見通しだ。水原被告の裁判が進む中、快調な打撃を続ける大谷が、現在までの経緯の一端を明かした。3月の韓国遠征中に事件が発覚した直後は、長距離移動、新天地での生活を含め体調管理は簡単ではなかった。「最初の方はいろいろあったので、睡眠が足りてない日がちょっと続いてました」。周囲から「ユニコーン」と呼ばれる大谷も生身の人間。不測の事態が続き、心身ともに疲労は蓄積した。
その一方で、米国開幕直前の3月25日に、自ら会見を開き、経過を説明したことでリセット。騒動が沈静化へ向かった後は、試合に集中することだけに専念してきた。「いろいろと物事が進展して、いろいろと新しいことが分かって。自分がやるべきことを出して、いったん解決した段階では、もう僕の方からやることはもうなくなってきて、（眠れるようになったのは）その段階でかな」と、これまでの心境を振り返った。 移籍1年目の今季は、開幕9試合、41打席目の初アーチまで快音は聞こえなかった。だが、その後は徐々に調子を上げ、7年目で最高水準の成績をキープしている。「最近は時間にもちゃんと余裕が出ているので、良い睡眠を取って、1日1日大事にプレーできているなと思います」と、自己分析する表情は終始、穏やかだった。
開幕以来、見守ってきたロバーツ監督も、全幅の信頼を置く。「とても印象的なこと。彼は乗り越えなくてはいけなかった。プレーのレベルを引き上げ、毎日、毎打席で集中し続けてきた」。騒動を克服し、快打を連発する大谷に、もはや不安要素は見当たらない。（サンフランシスコ＝四竈衛）
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