27日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落している。8時30分時点は1ドル=145円13〜15銭と前日17時時点と比べて12銭の円安・ドル高だった。26日発表の経済指標が米労働市場の底堅さを示す内容だったと受け止められ、同日の米長期金利が上昇したことを受けた円売り・ドル買いがやや優勢となっている。一方で27日に自民党総裁選の投開票を控えて持ち高調整目的の円買い・ドル売りも入り、底堅い推移となっ
ている。
米労働省が26日に発表した週間の新規失業保険申請件数は21万8000件と市場予想に反して前週(22万2000件)から減少した。米連邦準備理事会(FRB)が大幅利下げを継続するとの観測が後退し、同日のニューヨーク債券市場では米長期金利が上昇。日米金利差は一定程度開いた状態が続くとの見方から、円売り・ドル買いが優勢となっている。 半面、円相場は前日17時時点(145円01〜03銭)を上回る場面もあるなど底堅い。27日投開票の自民党総裁選を巡っては、石破茂元幹事長と高市早苗経済安全保障相、小泉進次郎元環境相の3候補が有力視されているが、情勢はなお流動的だとの見方が多い。新総裁の政策姿勢によっては円相場が上下どちらにも大きく振れうるとして、市場参加者は積極的に持ち高を傾けにくい。
総務省が27日朝に発表した9月の都区部消費者物価指数(CPI)では、生鮮食品を除く総合が前年同月比で2.0%上昇した。上昇率は8月(2.4%)から鈍化したが、市場予想(2.0%上昇)に沿った結果となったことから、現時点で外為市場の反応は限られている。 円は対ユーロでも下落している。8時30分時点は1ユーロ=162円16〜18銭と、同70銭の円安・ユーロ高だった。中国の景気刺激策などを背景に、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から円やドルに対してユーロを買う動きが優勢となっている。
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