米国のある地方紙のウェブサイトが、なぜか質が低い金融コンテンツを大量に垂れ流している──。この謎に迫る取り組みから浮かび上がってきたのは、「クリックベイト(釣り記事)」をAIが生成するポーランドを中心としたネットワークの存在だった。
暇なときには株取引に手を出して楽しんでいるトニー・イースティンは昨年のある日、投資先として有望そうな製薬会社をGoogleで検索していた。検索結果の「ニュース」のタブに最初に表示された検索結果のひとつに見つけたのが、アイオワ州北東部の新聞『The Clayton County Register』の記事である。 この記事をクリックして読んでみたところ、内容は要領を得ず、有用な情報は何もない。サイトを埋めるほかの金融関連の投稿も同様で、それらはアイオワ州北東部とは何の関係もないものだった。 「何かおかしい、とすぐに思いました」と、イースティンは言う。確かにネット上にはクズみたいな情報が溢れているものだが、イースティンは「これは変だ」と強く感じたのだ。中西部の小さな新聞が、なぜ個人投資に関するレベルの低いブログ記事を大量に掲載しているのだろうか? イースティンにはオンラインで見つけた“謎”に強く引かれる素地があった。米国の空軍で心理戦の作戦に何年も携わってからメタ・プラットフォームズに入社し、児童虐待から政治的影響力の工作に至るまで多種多様な悪事を調査していたからだ。...
com」に掲載されている内容には「うんざりしている」という。 ちなみに本物の『The Clayton County Register』は2020年に『The North Iowa Times』と合併して『The Times-Register』になり、ウェブサイトも別のURLになっている。ドメインの管理・運営権が失われた経緯は不明だ。『The Times-Register』にコメントを求めたが、回答はなかった。 イースティンが目当ての製薬会社の株について調べようとして見つけたように、この新聞社の古いサイトは“The Clayton County Register”を名乗ってはいるが、いまは地域のニュースは提供していない。代わりに、金融ニュースに関連するコンテンツの“製造工場”となり果てたのだ。そこでは、公共インフラ企業やWeb3のスタートアップの株価に関連するAIが作成したと思われる記事に、同じくAIが作成したと思われる画像が添えられている。...
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