和風メトロイドヴァニア『ボウと月夜の碧い花』ってどんなゲーム?日本の神話や民話をモチーフにした、和風で柔らかな手描き調のグラフィックや音楽が印象的な作品である。しかし高難度。
本作はタイのデベロッパーSquid Shock Studios, Christopher Stair, Trevor Youngquistが開発を手がけ、パブリッシャーはPS5版とNintendo Switch版はマーベラス、PC(Steam)/Xbox Series X|S版はHumble Gamesがそれぞれ販売を担当している。日本の神話や民話をモチーフにした、和風で柔らかな手描き調のグラフィックや音楽が印象的な作品である。
本作の主人公はこの世界でキツネの「テンタイハナ」と呼ばれる存在のボウ。「妖の国」と呼ばれるところにいる妖怪だ。オープニングでボウは月夜に照らされながら、どこからともなく空から落下してくる。詳しい背景は不明だが、プレイヤーはまるで古の行脚僧や旅人のように、この日本風の世界で難行苦行の旅にでていかなければならない。ゲームプレイとしては、いわゆる「メトロイドヴァニア」と呼ばれる探索型の横スクロールアクションゲームになっている。操作系統は直感的でスタイリッシュであり、安心感があるものだ。何らかのゲーム経験がある人ならば、すんなりと操作ができるだろう。スティックで移動し、障害物や向かってくる敵をジャンプしたり、空中でダッシュをしたりするものだ。また、オブジェクトや敵を叩いて破壊したり掴んで投げたり倒すことで、ゲーム内で使える通貨を稼ぐ要素もある。今作ならではの特徴的な要素としては、空中で物や敵を叩くと再度ジャンプが可能な「ヒット&フロー」と呼ばれるアクションがあり、作品内では、重要な基本技として頻繁に使うことになる。「ヒット&フロー」アクションが本作の個性ともいえるだろう。
それにしても繊細な手描き風のグラフィックは絵画のように美しい。見ているだけでも楽しめる世界と言うのはいいものだ。そんなことを考えながら景色を味わいつつしばらく進むと、アサヒなる人物に出会った。彼は「天界からの授かりもの」であるはずのボウの身体が小さいことが気に入らず、神への畏敬の念すら失うと問題発言をして、ボウにとっと去れと失礼な態度を見せていたが、つけていた耳飾りをみると態度を一変させて話をするようになる。おつかいクエストをアサヒから受けたので、竹を取りに来た道を戻ると、遠くに見える城周辺にジブリの巨神兵のような何かが徘徊しているのがみえる。ちょっと気にはなったが、とくにできることは何もない。ピクニック気分で散策しつつ、竹を集め終えてアサヒの下に帰ると、「その従順さ、まるで無知な仔犬のようだ……」と再び失礼なことを言う。
ゲームを進めて新しい機能を手に入れても、嬉しいというよりは、また新しい使い方を覚えなければならないと考えてしまい、つい新規の技なしで先に行こうと考えてしまいがちだが、本作は新しい機能を使わないと先に進めないデザインになっているので、望まずとも使わざるを得ない。だがそのおかげで、自然と新スキルをマスターしていた。この辺りは実に巧みな設計である。ボスらしき存在と戦闘になった際にも、何度も戦っていたらパターンがわかるようになり、勝つことができた。 不思議な人々との邂逅も興味深い。たとえば、最序盤に出会ったアサヒとは、気になるストーリー展開があり、二人の関係性は大きく変わっていくのだが、その過程では琴線をずいぶんと揺さぶられた。他にも、言葉が通じず、誰とも意思の疎通ができなかった異国の女性「朱キ異邦ノ者」は、話をすすめて会話が可能になると「コドク、ツライ」などと、誰にも話せなかった心のうちをボウに打ち明けてくれたりするようになる。ちなみにこの奇妙な鍋のような乗り物に乗った女性は、ボウとのコミュニケーションにただ喜んでくれるだけでなく、ファストトラベルを提供してくれる超重要人物でもあるのだ。そのような奇妙な人々との奇妙なやりとりを通じて世界が広がっていくのは、本作の見どころの一つである。ゴージャスな作品であり、高度に計算されつくされている本作だが、予測可能なクリシェが気になったのも事実だ。プラットフォームゲームにおいて、トランポリンのように跳ねて飛び上がって先に進んだり、ワイヤ的なものを引っかけてタイミングを見計らって先に進んだり、一定のタイミングで弾き飛ばせる攻撃を放つ敵などには既視感があるが、それらの要素は本作でも頻出しており、
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