日産自動車は12日、硬式野球部を2025年に復活させると正式に発表した。カルロス・ゴーン社長時代の09年に経営再建
野球部の拠点は、車体工場がある神奈川県横須賀市に置く。地域貢献を意識し、子供向けの野球教室の開催やスポーツ行事への参加などを検討している。同じ時期に休部した日産自動車九州の硬式野球部(福岡県苅田町)も24年から活動を再開する方針で、地元のクラブチームを母体にする。
日産の硬式野球部は、1959年に創部し、都市対抗で2回、日本選手権で1回、優勝している。多くのプロ野球選手を輩出した名門チームだったが、2008年のリーマン・ショック後の販売不振で経営環境が悪化し、経費節減を理由に活動を休止した。 現在は業績が回復傾向にあり、脱炭素化や自動運転といった次世代技術への対応を急いでいる。実業団スポーツや文化活動を重視する企業としての姿勢を見せることで、部活動などに打ち込んできた人材を引きつけたい考えだ。日産幹部は「一つのことに打ち込んだ若手は仕事の成果も高い」としている。 硬式野球部の活動については、トヨタ自動車やホンダも力を入れている。日本総合研究所の東一洋チーフマネージャーは「健康経営や社員間のつながりを重視する経営者が増えており、日産の硬式野球部の復活も一例と言える」と話している。
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