NVIDIAのゲーム/クリエイター向けGPUの最新世代「GeForce RTX 40シリーズ」には、同じ設計を採用したGPUでありながら「デスクトップ向け」と「ノートPC向け」という異なる製品ラインが展開されている。
GeForce RTX 4060 Laptop GPUのGPU-Z実行画面それでは、ベンチマーク結果を紹介していこう。実行したベンチマークテストは「3DMark」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、「エルデンリング」、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」、「UL Procyon」、「Cinebench 2024」、「Blender Benchmark」。
ミドルレンジGPUの比較では、デスクトップ向けのGeForce RTX 4060がGeForce RTX 4060 Laptop GPUを約3%上回ってはいるが、ほぼ同等と言える結果であることに変わりない。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、描画設定を「高品質」に設定して、4K解像度でテストを実行した。 ミドルレンジGPUについては、GeForce RTX 4060が「57.2fps」、GeForce RTX 4060 Laptop GPUが「56.0fps」を記録。デスクトップ向けがノートPC向けを約2%だけ上回った。UL Procyonでは、AI性能を計測する「AI Inference Benchmark for Windows」にて、NVIDIA向けのTensorRTでテストを実行した。
ミドルレンジGPUについては、GeForce RTX 4060が「10,524」、GeForce RTX 4060 Laptop GPUが「10,087」を記録。デスクトップ向けがノートPC向けを約4%上回っている。全体ベストのレンダリング速度を記録したデスクトップ向けGeForce RTX 4090は、2番手のGeForce RTX 4090 Laptop GPUをmonsterで約78%、Junkshopで約66%、classroomで約77%上回った。 ミドルレンジGPUについては、デスクトップ向けのGeForce RTX 4060がゲームテスト中に105.7~114.8W、AI/3DCGテスト中に79.9~95.4Wの平均消費電力を記録。これは、GeForce RTX 4060 Laptop GPUが記録したゲームテスト中81.5~113.0Wより1~30W、AI/3DCGテスト中53.0~72.6Wより31~51%高い消費電力だった。