吉田美佳子「ひきこもり先生」の父・佐藤二朗から受けた影響や女優人生語る <2021年「急上昇!」:吉田美佳子> ひきこもり先生 NHK 芸能ニュース
佐藤二朗(52)主演のNHK連続ドラマ「ひきこもり先生」(土曜午後9時)で、佐藤演じる上嶋陽平の娘・ゆい役を好演している女優吉田美佳子(22)。演技に関しては舞台発で映像界に入った注目株がこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、佐藤から受けた影響や女優人生について語った。佐藤とは十数年会っていない親子役を演じている。コロナ禍の影響もあり、撮影現場が「初めまして」だったが「二朗さんと、ちゃんとコミュニケーションできているなってすごく感じました。相手からもらう、それで芝居なんだって学びました」と信頼を口にした。ある難しいシーンで1度OKが出た後に、もう1度撮り直すことになった。「もう1回できるかちょっと不安だったんですけど、二朗さんが『大丈夫、今のすごく良かったからこのままやれば大丈夫だよ』っていってくださって。それにすごく救われました。やりやすい環境をつくってくれました」と感謝した。大先輩の佐藤について「二朗さんは普段楽屋にいるときは二朗さんなんですよ。めちゃくちゃおもしろくて、あんまり話したことない時でも話を振ってくれたり。(佐藤が)来るだけで明るくなる。本当にすてきでしたね。撮影を一緒に
役作りでは、各シーンの目的などを整理して撮影に臨んだ。「『この子の目的は何ですか?』というところから始まって、今回だったらお父さんに愛されるっていう目的があって、それにそれぞれのシーンにも目的がある。ここはお父さんを安心させたい、お父さんに愛されたいとか。こうしゃべろうとかじゃなくて、相手をそうさせたいっていうアプローチで挑戦しました」。これまでは舞台を中心に経験を積んできた。「(デビュー作では)右も左も何も分からず稽古場で『これ言って』って言われて(セリフを)言う、みたいな。でも体育座りで稽古をずっとみていても飽きない。その時、たった1行のセリフでも何回も練習して、稽古が終わった後もずっと合わせ稽古している方たちがいて、こんなベテランの人でもこんなに練習するんだって思いました。今でも肝に銘じています」と、演じることへの熱量に圧倒された。初主演舞台「リボンの騎士-県立鷲尾高校演劇部奮闘記2018-」では演技の新たな魅力に取りつかれた。「それまでは、言われたことをやって楽しいという感じだったんですけど、(リボンの騎士では)初めて自分からこうやりたいっていうのがあって、稽古で試したら笑いが
どんな女優になっていきたいのか。「やっぱり年を重ねて、求められることが変わると思う。自分も変わってくる。その時に、その時の自分の良さを出せるようになっていきたい。吉田美佳子にしかできない役みたいなものが、その年その年で『こんな魅力もあったんだ、こんな役もやらせたい』って思われるような女優さんでありたいと思います。生涯女優で!」。チャームポイントは前髪を上げておでこをみせるヘアスタイル。ひまわりのような“美佳子スマイル”で大きな夢をつかむ。【佐藤成】 ◆吉田美佳子(よしだ・みかこ)1999年(平11)3月30日、東京都生まれ。14年に現事務所にスカウトされ、同年の舞台「つか版・忠臣蔵~大願成就討ち入り篇」で女優デビュー。15年に映画「罪の余白」で映画デビュー。舞台「AZUMI幕末編」「フラガール」など、ドラマはNHK「トクサツガガガ」、同「パラレル東京」、日本テレビ系「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」などに出演。21年3月にデジタルシングル「やっぱり」で歌手デビュー。特技は合気道、バドミントン、クラシックバレエ。159センチ。血液型A。