医師が解説「新ワクチン」 副反応、変異株への効果は
したがって新型コロナウイルス感染症の流行が続いている間は引き続き、感染しないようマスクや手洗い、ソーシャルディスタンスの確保を継続する必要があります。今後、多くの人へのワクチン接種が進み、感染流行が収まってくれば、元の生活スタイルに少しずつ戻していくことが可能になると考えられます。一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではありません。また、米ファイザーのワクチンでは、新型コロナウイルスの変異株にも作用する抗体が作られた、といった実験結果も発表されています。ただし、一部の新型コロナウイルスの変異株についてはワクチンの効き目が低下することを示唆する報告もあり、データの蓄積やワクチンの改良が進められています。Q.
9 ワクチンの副反応はどんな仕組みで起こるのですか?新型コロナワクチン接種の目的は、新型コロナウイルスの目印(たんぱく質の一部)をヒトの免疫に覚えさせることです。そのために若干の免疫反応を人工的に起こします。ワクチンは、免疫反応をちょうどよい塩梅(あんばい)で起こすことで、予防効果はしっかり出るが、副反応は少なくなるように設計されています。しかし、免疫反応には個人差があり、まれに反応が強く出すぎてしまう人がいます。そのため熱が出たり、だるさを感じたりすることがあるのです。他の副反応としてはアレルギー反応があります。例えば米ファイザーや米モデルナのmRNAワクチンに含まれる「ポリエチレングリコール」という成分は、化粧品や歯磨き粉などに含まれていて、日常的に触れる機会が多い物質です。そのためワクチン接種前に、すでにポリエチレングリコールに対してアレルギー反応を起こすようになっている人もいます(スギ花粉にさらされているうちに、ある時、体がアレルギー反応を起こすようになりスギ花粉症を発症するのと同様のプロセスです)。 こういった人はmRNAワクチンを接種した際に、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。また、英アストラゼネカなどのウイルスベクターワクチンでも、ワクチンに使用されているアデノウイルスの殻に対してアレルギー反応が起きる場合があることが知られています。新型コロナワクチンの局所反応として、注射部位の痛みや腫れ、発赤などが見られる場合があります。その他の全身性の反応として、だるさ・倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛、発熱などが報告されており、基本的には2回目の方が1回目よりも頻度が高いことが報告されています。また、高齢者は若年者に比べてこうした副反応が少ないことがわかっています。いずれの場合においても、ほとんどが軽度から中等度の症状で、数日以内に改善し回復しています。痛みや発熱の症状が出た場合は、解熱鎮痛薬を使用して症状を和らげることも可能です。なお、頻度は極めてまれ(20万人に1人程度)ですが重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)も報告されています。このアレルギー反応は、他のどのような薬やワクチンにも起こりうるものであり、新型コロナワクチンに特有の副反応ではありません。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
火星、ヘリの偉業 地球なら高度3万メートルでの飛行|ナショジオ|NIKKEI STYLE史上初めて、火星の平原からヘリコプターが飛び立った。米国時間2021年4月19日、米航空宇宙局(NASA)の小型ヘリコプター「インジェニュイティ」は、地面から約3メートル上昇し、ホバリングした後、赤いほこりを巻き上げながらゆっくりと着陸した。飛行時間…
続きを読む »
増える「がんサバイバー」 2度目の発症リスクに注意|ヘルスUP|NIKKEI STYLE成人後にがんを発症し、治療を受けたがんサバイバー(がんを体験した人)は、その後新たに別のがんを発症するリスクや、それによって死亡するリスクが、一般人に比べて高いことが米国の研究で明らかになりました。■がんサバイバーは、新たながんの発症リス…
続きを読む »
北極圏の雷に倍増予測 森林火災や気候変動を加速か|ナショジオ|NIKKEI STYLEかつて北極圏では雷がとても珍しかった。人生で一度も目にしたことがないという住民もいた。だが、その状況は変化しつつあり、影響は北極圏の外にまで及ぶ可能性が出てきている。 2021年4月5日付で学術誌「Nature Climate Change」に発表された論文による…
続きを読む »



