８日の債券相場は下落が予想される。米国市場で大幅利下げ観測の後退を背景に長期金利が２カ月ぶりの水準まで上昇したことを受けて、売りが先行する見込み。半面、この日実施される30年国債入札は金利水準の高さから順調な結果が予想されており、相場の支えとなりそうだ。
ＳＭＢＣ日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、債券相場は米金利上昇を受けて下落後、投資家の押し目買い需要に支えられる展開と予想。強い米雇用統計を受けて、日本銀行による追加利上げ観測が高まっているが、年度内の織り込みが８割弱と「利上げ期待が十分復元されているので、金利上昇ペースは緩やかになる」とみる。 同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.91～0.94％（７日は0.
92％で終了）、先物中心限月12月物は144円00銭～144円30銭（同144円21銭）。 先物夜間取引で12月物は７日の日中取引終値比７銭安の144円14銭で終えた。７日の発行日前（ＷＩ）取引は2.13％程度今年度の30年国債入札動向を概観すると、2.1％超水準での応札となった６ー８月の入札は順調。今回は2.1％台での応札となる可能性が高く、絶対金利水準見合いの投資家需要に期待が強まりやすいミネアポリス連銀総裁、９月の大幅利下げを支持したと再表明
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