U-12監督を経て2023年11月に開催された「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で見事優勝を果たした井端弘和…
実際に指導を経験した牧原親子の話を聞いても、小学生や中学生が侍ジャパンのトップチームの監督から教わるというのは、改めて貴重な機会であるということは分かる。だが、井端本人に話を聞くと決して自分が何かを与えているだけという感覚ではないという。特に口にしていたのはコミュニケーションの重要さだった。「プロとか社会人の大人に比べて、子どもってやっぱりまだまだ分からないことや知らないことも多いので、そこは我慢しながら根気強くやるしかないですよね。でもちゃんと言い続けていくと、だんだん子どもの方から、『今(動きが)こうなってませんでしたか?』とか聞いてくるようになるんですよ。慣れてくると大人の選手よりも、子どもの方が聞きやすいのかもしれませんね。逆に何も言ってこないような子にはちゃんと理解しているかを確認してあげる必要があります。
だから、ちゃんとできている時は『できている』、できていない時は、『できていない』と伝えてあげる。それで同じように言ってもなかなかできない場合は、違うやり方、アプローチをこちらも考えて探す。それの繰り返しですよね。でも高校生や大学生、大人に対しても、こっちが何か伝えて一方通行になるのではなくて、ちゃんと双方向でやり取りした方が上達も速いはずです。子どもに教えているうちにそう思うようになりました」 コーチングの原則と言われているものはいくつかあるが、そのうちの一つが「コミュニケーションは双方向で行う」という点である。子どもに対する指導の場合は特に指導者から一方的に伝えているということが多い印象も受けるが、井端塾では決してそういうことはなく、それが子ども達の上達に繋がっているとも言えそうだ。
また侍ジャパンのトップチームの監督としても、アジアプロ野球チャンピオンシップでサヨナラタイムリーを放った門脇誠(巨人)の状態が、それまでと比べて良くないことを見抜き、ただ任せるのではなく、「自分の見立てを伝えたうえで重要な打席に臨ませたこと」が、結果に繋がった部分もあったのではないだろうか。そのようなコミュニケーションのとり方は子ども達に教える中で養われた部分もあったはずだ。
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