仙台大の入学式が３日、宮城・柴田町の同校体育館で行われ、体育学科など計６学科と大学院を含めた計６５９人の新入生が参加した。仙台育英（宮城）で２２年夏の甲子園優勝メンバーの斎藤陽（ひなた）外野手（１８
）は、経験を生かして大学でも日本一になることを決意。２月からサッカー部を指揮する平山相太監督（３８）は、現役引退後に４年間学んだ母校に講師として戻ったことに思いを新たにした。期待に胸を弾ませながら、仙台大・斎藤陽の大学生活がスタートした。子ども運動教育学科の新入生として出席。目標を問われ、「高校で日本一を取ることができた。大学でも同じ景色を見たいので、日本一を取れるよう頑張っていきたい。野球と勉強の両立は難しいと思うけど、どちらも手を抜かず最後まで自分らしく頑張りたい」と初々しく語った。
野球部の練習にはすでに２月上旬から参加。レギュラークラスが集まるＡチームに入り、アピールしてきた。対戦相手を含め、レベルの高い先輩たちにもまれて「日本一になるためにはどんなレベルの選手になればよいのか、肌で感じた」。バットは金属から木製に変わる。仙台育英在籍時から対応しようと打撃フォームなどを修正してきたが、「（バットを）もう３本折っちゃいました」と苦笑いした。それでも「木製でいい打撃をできるのがいい打者。折っていてはダメだと思うのでもっと磨いていきたい」と感覚や技術を高めて木製バットを使いこなしていく。 学科の授業についても「子どもの接し方をいっぱい学べると思う。今まで知らなかったことを吸収できたら」と意欲十分。実は２週間ほど前に左ふくらはぎに死球を受けて現在別メニュー調整中だが、１３日開幕の春季リーグ戦に向けて「間に合わせます」と言い切った。「人間性や技術が素晴らしい先輩たちと日本一を取りたい」と、学年に関係なくチームの力になって勝利に貢献していく。◆斎藤 陽（さいとう・ひなた）２００５年４月９日、宮城・角田市生まれ。１８歳。小１で野球を始め、金津中では楽天シニアでプレー。仙台育英では甲子園で２年夏優勝、３年春８強、３年夏準優勝。１６６センチ、７２キロ。右投左打。
同じ入学式でも立場が違うと心意気も変わる。「現役引退してすぐ仙台大に入学して、その母校に教員として戻ってこられてすごくうれしい」と平山監督が鋭い表情を浮かべた。１８年は体育学科の学生だったが、今年は同学科新規採用の講師として出席。「（６年前は）さまざまなものを学びたい意欲がとても強かったのを覚えている」と振り返りながら、「頑張るという覚悟の部分は今も同じかな」と決意を語った。 ２月からサッカー部の監督に就任し、選手たちに多くの“ヒント”を与えてきた。「相手よりも多く点を取る、相手に得点させない。その原理原則を重点的に伝えました」と徹底させるとともに、戦術面では複数のフォーメーションに取り組んだ。「自分自身挑戦したいと思っていた」という考えの他に「大学を出た後、どんな監督とやるか分からない。いろんなサッカーに対応できる力をつけたい」と先を見据えた動きでもあった。技術面以外の成長にもつながっている。◆平山...
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