「アコー」というフランスのホテル会社をご存じだろうか。高級ホテルからエコノミークラスのホテルまで45以上のブランドを持ち、世界110カ国以上で5500軒以上の施設を展開している巨大ホテルチェーンだ。日本でも高級ホテル「ノボテル」や、ビジネスホテル「イビス」などを運営するが、会社の認知度はいまひとつだ。そんなアコーグループが2024年4月1日、リゾートホテル「グランドメルキュール」と「メルキュー
地方のホテルは一見すると集客面で不利になりそうだが、アコーグループで中近東・アフリカ・アジア担当営業責任者を務めるケリー・ヒーリー氏は「(インバウンドの間で)都心でなく、地方の訪れたことのない場所を探したいニーズが高まっている」と、新たにオープンしたホテルへの期待を語る。アコーグループが打ち出したのは、「はなれ旅」というコンセプトだ。地方のホテルにインバウンドを呼び込むことによって、都市などの人気観光地に人が密集するオーバーツーリズム(観光公害)を解消したい狙いもあるという。例えば、グランドメルキュール浜名湖リゾート&スパでは、無人島いかり瀬を巡るカヤック冒険体験(大人1人8800円)、「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」(千葉県南房総市)では日本の自然を感じながら森を散歩する、癒しの森セラピーウオーキング(1人4180円)に参加できる。
カヤック体験では河川をカヤックで旅した経験を持つスタッフが、ウオーキングではセラピーウォークの資格を持ったスタッフがそれぞれ専任でツアーを担当する。彼らは「結びビト」と呼ばれ、ツアー体験価値向上の一翼を担う。アコーグループのホテルの集客を支えているのが、現在110カ国で利用されているロイヤルティープログラム「ALL‐Accor Live Limitless(ALL)」だ。19年にサービスを開始し、会員にはホテルなど施設利用に応じてポイントがたまり、さまざまな特典として還元できる。特典は音楽、スポーツ、食を3本の柱として各事業会社と連携。サッカー、ラグビーなどのスポーツ観戦や、オペラ鑑賞が特に人気だという。
ALLの会員数は非公表だが、世界で会員が最も多いのがオーストラリアと見られる。同国では「5人に1人が会員」(ヒーリー氏)と言い、単純計算で520万人以上となる。ALLの会員であることがアコーグループのホテルを利用する大きなきっかけになっており、23年12月に開業した「メルキュール東京日比谷」(東京・千代田)では、開業初日から宿泊客の約4割がALLの会員だったという。4月に一斉開業した地方のホテルも、こうしたALL会員のインバウンドが宿泊客の中核となる可能性がある。
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