自民党元幹事長・二階俊博氏が昨年10月の総選挙で出馬を辞退した際に、次期衆議院選挙への出馬を断念したことを発表した。その一方で、和歌山県連は参院和歌山選挙区に二階氏の三男・伸康氏の擁立を決定。自民党和歌山県連の候補者決定投票で伸康氏が選出された。対抗馬は、世耕弘成氏に近い同県有田市長を昨年退任した望月良男氏であった。
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
★「元会計責任者と私の秘書が刑事処分を受けていますが、その政治責任は全て監督者である私自身にあることは当然だ。私はこの際、自らの政治的責任を明らかにすべく、次期衆議院選挙に出馬しない。後継候補については地元のみなさまのご判断にお任せします」。昨年派閥の政治とカネで次期総選挙に出馬しないと会見で説明した自民党元幹事長・二階俊博。昨年10月の総選挙では三男伸康が和歌山2区から出馬。離党して無所属で出馬した安倍派五人衆の1人で元自民党参院幹事長・世耕弘成と激突して敗れた。自民党が少数与党に陥ったのを受け、世耕は衆院会派「自民党・無所属の会」に入った。9日、自民党和歌山県連は参院和歌山選挙区(改選定数1)に二階伸康の擁立を決定。衆院で減員区となった和歌山の自民党内戦争の第2幕が参院選を舞台に始まろうとしている。
★というのも県連は候補者決定の投票で伸康を選出したが、対抗馬は世耕に近い同県有田市長を昨年退任した望月良男。会合には県連最高顧問、父俊博も出席しにらみを利かせた。二階は第2次安倍政権と菅政権で、歴代最長となる約5年2カ月間にわたって党幹事長を務め政務活動費を約50億円も受け取っていたと報道された。政倫審に出席し、離党までした世耕にとっては、二階は引退宣言だけの逃げ得ではないかとの思いだろう。東京地検特捜部は昨年1月、政治資金収支報告書に約2億6400万円の収入が不記載だったなどとして、派閥の事務局長を在宅起訴した。二階の代わりに派閥の事務総長として政倫審に出席した武田良太は昨年落選した。 ★引退時のインタビューでは二階は「世間的に批判を受けることを取り除いていけば、派閥は何も悪いことではない」といい、古い自民党の代表格として君臨し、いまだに地元に影響力を持ち続ける。2人の金権体質議員は世代を超えて戦い続ける。和歌山のどこが政治改革なのか、自民党の誰もが口をつぐむ。政治とカネは何も変わっていない。今は二階の薫陶を受けた森山裕が幹事長として辣腕(らつわん)を振るう。(K)※敬称略
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