米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手（２９）が昨年まで在籍していたエンゼルスが、今年も苦戦を強いられている。チームの中心選手であるマイク・トラウト外野手（３２）...
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手（２９）が昨年まで在籍していたエンゼルスが、今年も苦戦を強いられている。チームの中心選手であるマイク・トラウト外野手（３２）は、左ひざの故障で手術を行い、チームを離脱。先発投手陣も絶対的なエースが不在で、リリーフにも不安を抱えている。投打の二刀流としてチームを牽引（けんいん）してきた大谷の「穴」は、そう簡単には埋まらないようだ。ア・リーグ西地区のエンゼルスは２２勝３８敗（４日時点）と最下位に低迷。かつてレンジャーズなどで指揮を執ったベテラン指揮官のロン・ワシントン監督が今季からエンゼルスを率いているが、チームの立て直しは一筋縄ではいかないようだ。エンゼルスの現状について、大リーグ評論家の福島良一さんは「何といっても、トラウトの故障による離脱の影響が大きい」と指摘する。
強打の外野手として３度のア・リーグ最優秀選手（ＭＶＰ）を獲得するなど大リーグを代表する選手の一人でもあるトラウトは、大谷との「二枚看板」としてチームを牽引。大谷がドジャースに移籍した今季、４月中は１０本塁打を放つなど意地をみせていたが、左ひざの故障で負傷者リストに入った。トラウトは５月中に手術を行っており、長期離脱は避けられない見通しだ。左腕のデトマーズは２０２２年に７勝を挙げるなど、大谷とともに先発ローテーションの一角を担ってきたが、今季は３勝６敗、防御率は６・１４と低迷。６月１日にはマイナーリーグへの降格が決まった。チーム防御率（４・５９）はア・リーグ西地区でワーストだ。２年前には球団売却のプランが一時浮上したものの、昨年の開幕前に球団売却の中止を発表したエンゼルス。チームの立て直しには、チームの運営を担うフロントを含めて、抜本的な改革が求められている。
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