中国外相がASEAN歴訪 米新政権にらみ「ワクチン外交」展開か 中国としては、バイデン米次期大統領の就任を前に、米国の「対中包囲網」を切り崩すためにもASEAN各国との距離を縮めておきたいとの思惑がある。
【北京=三塚聖平】中国の王毅(おうき)国務委員兼外相は、11日からミャンマーなど東南アジア諸国連合(ASEAN)4カ国を歴訪。米国の新政権発足を目前に控え、経済関係や新型コロナウイルスのワクチンをてこにASEANに対する影響力拡大を狙う。中国としては、今月20日に予定されるバイデン米次期大統領の就任を前に、米国の「対中包囲網」を切り崩すためにもASEAN各国との距離を縮めておきたいとの思惑がある。昨年11月には、中国やASEANなど15カ国が地域的な包括的経済連携(RCEP)に署名しており、王氏は貿易関係の強化を呼び掛ける見通しだ。王氏は、今月4~9日にはナイジェリア、コンゴ民主共和国、ボツワナ、タンザニア、セーシェルのアフリカ5カ国を訪問した。中国外務省によると、1991年から中国の外相は毎年最初の訪問をアフリカとしてきた。中国の通信社「中国新聞社」が10日に配信したインタビューで、アフリカ歴訪を終えた王氏は「ワクチンを必要としているアフリカの国とともに協力したい」と強調した。
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