和歌山県海南市在住のイラストレーターで絵本作家、すけのあずささん(37)の3作目の絵本「みずうみ色のウィピル」(BL出版、1760円)が出版された。中南米を旅し...
和歌山県海南市在住のイラストレーターで絵本作家、すけのあずささん(37)の3作目の絵本「みずうみ色のウィピル」(BL出版、1760円)が出版された。中南米を旅したときに湖畔の村で目にした民族衣装を魅力的に描いており、「読んだ人に『こんな場所はどこにあるのだろう』と思いをはせてほしい」と話している。
すけのさんは出版社を退職後、夫の助野彰昭さん(41)と2011年から約2年間かけて世界一周旅行をしたが、その時各国の民族衣装にひかれたという。タイトルの「ウィピル」はメキシコや中米の民族衣装で、単純な構造の貫頭衣。地域によって色や模様が異なり、多くの人が集まる市場では「色の洪水」に圧倒されたという。 一方、物語のモデルとなったグアテマラの村は世界一美しいといわれるアティトラン湖のほとりにあり、住民は青色の「ウィピル」ばかりを着ていた。帰国後に理由を調べると、以前は赤いウィピルが主流だったが、欧州の旅行者が「手持ちの青い糸で作ってほしい」と織り手に依頼したのがきっかけで、青色が流行したとの説があることが分かった。それが物語の着想となり、毎日新聞和歌山版でイラストコラム「カントリースケッチ」の連載を始めた17年の翌年から構想を温め、出版にいたった。
絵本ではウィピルを織る少女と湖の魚との交流が描かれており、衣装の移り変わりが物語の重要なかぎとなっている。「民族衣装を魅力的に描くように心がけ、細かい柄にも気を配った。また、湖は光の角度や天候によって変わる。絵本でも主人公の心情を反映したように透き通ったり、濁って見えたりと表情豊かに描き分けた」と話している。
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