ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は人間の免疫細胞に感染して破壊し、後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)を引き起こします。エイズの完治は困難とされていますが、2019年3月に「2人目の完治例」とされる男性の存在が明らかとなっており、2020年3月には男性が身元を明かしてインタビューに応じ、抗HIV薬による治療を止めても体内からウイルスが検出されず、症状も現れない「寛解状態」が30カ月にわたって継続していることが明らかとなりました。
となりました。ロンドンで手術を受けたことから「ロンドンの患者」と呼ばれたこの患者は、2019年の時点で体内のHIV量が検出不可能なレベルに低下しており、抗HIB薬による治療をストップする分析的治療中断が18カ月間継続されていたとのこと。 HIVが寛解した世界で2例目の症例が報告されてから1年後の2020年3月、「ATIの継続期間が30カ月まで延びても、患者の体内からHIVは検出されていない」とする新たな論文が発表されました。この論文の発表と共に、「ロンドンの患者」が初めて身元を明かしてインタビューに応じています。 「ロンドンの患者」として知られていた患者はアダム・カスティリェホ氏といい、2020年の時点で40歳だとのこと。2003年にHIV陽性であると診断されたカスティリェホ氏は、2012年に白血病と診断されて化学療法を続けていました。そんな中、2016年にカスティリェホ氏は、ブラウン氏と同様にHIV耐性を持つドナーから造血幹細胞移植を受けました。造血幹細胞移植を受けて以降、カスティリェホ氏の体内でHIV量は減少し続けたとのことで、手術から16カ月後にはATIが開始されました。そしてATIの開始から18カ月が経過してもHIVが検出されなかったため、2019年にはカスティリェホ氏が「ロンドンの患者」として医学界に報告されました。さらに、ATIの継続期間が30カ月まで延びてもHIVは検出されず、寛解状態が続いています。 研究チームは今回の論文で、前回の論文を発表した後に他の科学者から寄せられた疑問に答えるべく、血液中だけでなく脳脊髄液、腸内、精液、リンパ節といった部位でもHIVを捜索しましたが、HIVは検出されませんでした。なお、白血球を含む一部の細胞ではHIVのDNAの痕跡がいくつか発見されたそうですが、単なるDNAの痕跡からHIVそのものが発生することはないとのこと。「私たちが検出しているのは、どうにもならないウイルスの化石です」と、研究チームの.
となりました。ロンドンで手術を受けたことから「ロンドンの患者」と呼ばれたこの患者は、2019年の時点で体内のHIV量が検出不可能なレベルに低下しており、抗HIB薬による治療をストップする分析的治療中断が18カ月間継続されていたとのこと。 HIVが寛解した世界で2例目の症例が報告されてから1年後の2020年3月、「ATIの継続期間が30カ月まで延びても、患者の体内からHIVは検出されていない」とする新たな論文が発表されました。この論文の発表と共に、「ロンドンの患者」が初めて身元を明かしてインタビューに応じています。 「ロンドンの患者」として知られていた患者はアダム・カスティリェホ氏といい、2020年の時点で40歳だとのこと。2003年にHIV陽性であると診断されたカスティリェホ氏は、2012年に白血病と診断されて化学療法を続けていました。そんな中、2016年にカスティリェホ氏は、ブラウン氏と同様にHIV耐性を持つドナーから造血幹細胞移植を受けました。造血幹細胞移植を受けて以降、カスティリェホ氏の体内でHIV量は減少し続けたとのことで、手術から16カ月後にはATIが開始されました。そしてATIの開始から18カ月が経過してもHIVが検出されなかったため、2019年にはカスティリェホ氏が「ロンドンの患者」として医学界に報告されました。さらに、ATIの継続期間が30カ月まで延びてもHIVは検出されず、寛解状態が続いています。 研究チームは今回の論文で、前回の論文を発表した後に他の科学者から寄せられた疑問に答えるべく、血液中だけでなく脳脊髄液、腸内、精液、リンパ節といった部位でもHIVを捜索しましたが、HIVは検出されませんでした。なお、白血球を含む一部の細胞ではHIVのDNAの痕跡がいくつか発見されたそうですが、単なるDNAの痕跡からHIVそのものが発生することはないとのこと。「私たちが検出しているのは、どうにもならないウイルスの化石です」と、研究チームの
