下川商1年の斎藤優、逆転初Ｖ…高梨沙羅に憧れてジャンプ始める スポーツ sports ニュース
１回目を終わって２位につけた１６歳の斎藤が２回目に９０メートルのＫ点ジャンプを見せた。着地もしっかり決めてトータル１９７・８点。１回目１位の一戸くる実（Ｎ高）を逆転し頂点に立った。２日前に行われた「札幌五輪記念大会」も３位に入るなど上り調子だった。「信じられません。本当にうれしいです」と歓喜の涙が頬を伝った。
生まれは東京・世田谷区だ。小学３年生の時、テレビで見た高梨沙羅（２５）＝クラレ＝の格好良さにひかれた。１５年１月に宮の森ジャンプ競技場で開催された女子Ｗ杯を観戦。スポーツ用品メーカーに勤務する父・晃さんのつてを頼り、優勝した高梨と対面し「頑張って」と声をかけられ、高梨着用のサイン入り手袋をプレゼントされた。高梨と話せたことで本気でジャンプを極めることを決意。１２歳でジャンプが盛んな下川町の下川中に入学し、以来寮生活を送っている。「最初は帰省して戻ると泣いていたけど、今は仲間も増えたし大丈夫です」で笑った。 今年は納得いく成績を残せていなかったが、踏み切りの安定感がやっと出たのが結果につながった。「４年後の五輪（ミラノ・コルティナダンペッツォ）に出たいし、３０年に札幌で五輪があれば金メダルを取りたい」と目を輝かせた。（永井 順一郎）
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