上下両院で敗退なら「死に体」 米中間選、バイデン氏と民主党 上下両院で多数派の民主党が敗れ、両院で共和党に過半数を奪われれば、政策運営が停滞して、政権が弱体化する「レームダック(死に体)」に陥りかねない
【ワシントン=渡辺浩生】米中間選挙の結果、上院と下院で与党・民主党と野党・共和党のどちらが主導権を握るかで、政府や議会の力関係は一変する。上下両院で多数派の民主党が敗れ、両院で共和党に過半数を奪われれば、政策運営が停滞して、政権が弱体化する「レームダック(死に体)」に陥りかねない。
歴代政権の大半は中間選で厳しい審判を浴びた。クリントン政権(民主)1期目の1994年は両院で共和党が多数派を奪い、息子ブッシュ政権(共和)2期目の2006年は、イラク戦争などへの批判で共和党が両院で多数派を失った。今回想定されるのは、①下院で共和党が多数派を奪還する一方、上院は民主党が多数派を維持する「ねじれ議会」②共和党が上下両院で過半数を握る「野党主導議会」-のいずれかだ。 予算や重要政策を進めるには法案を成立させる必要がある。法案は上下両院で可決した後、大統領が署名して成立する。①と②のいずれでも、政権の意向で民主党が提案する法案審議は共和党の協力が不可欠になる。与野党が争う法案であれば協議が難航し、議会通過は見込めなくなる。②では共和党が独自法案を通すことも可能になる。気候変動対策を優先する政権・与党が消極的だった、国産石油・天然ガスの増産を促す法案などが想定される。上院は幹部人事の承認権限を握っている。閣僚らが退任し大統領が後任を指名しても、共和党が妨害して主要ポストが空席となる恐れもある。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ペロシ氏が台湾到着 米下院議長25年ぶり訪台 - トピックス|Infoseekニュース【台北=矢板明夫、ワシントン=渡辺浩生】アジア歴訪中のペロシ米下院議長は2日、専用機で台湾に到着した。AP通信が報【トピックス】
続きを読む »
ペロシ氏が台湾到着 米下院議長25年ぶり訪台ペロシ氏が台湾到着 米下院議長25年ぶり訪台 現職の米下院議長の台湾訪問は1997年以来25年ぶりとなる。ペロシ氏の訪台に反発する中国側は事前に台湾周辺での軍事的威圧を高め、訪台への対抗措置をとる構えをみせている。台湾をめぐる緊張が高まるのは必至だ
続きを読む »
ペロシ氏 今夜台湾入りか 地元紙報道 3日に蔡氏と会談ペロシ氏、今夜台湾入りか 地元紙報道…3日に蔡氏と会談 「下院議長には台湾訪問の権利がある」とする一方、中国に対して軍事的緊張を高める行動を控えるよう強調した。台湾メディアは2日、ペロシ氏が同日夜に台湾に入り、3日には蔡英文総統と会談すると報じた
続きを読む »
バイデン氏、米中首脳会談「10日以内に」 下院議長の訪台には否定的見解バイデン氏、米中首脳会談「10日以内に」 下院議長の訪台には否定的見解 前回の会談でバイデン米大統領は中露の接近を牽制した。今回も中国による露産エネルギーの購入などロシアへの協力に警戒感を示すとともに、台湾情勢についても意見を交わすとみられる。
続きを読む »