ロシア裁判所、ノーベル平和賞の新聞免許はく奪
モスクワの地区裁判所は5日、2021年にノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏が編集長を務める新聞ノーバヤ・ガゼタの発行免許を取り消す決定を下した。軍事記者イワン・サフロノフ氏も同日、国家反逆罪で懲役22年の懲役刑を言い渡されており、プーチン政権の「言論弾圧」に対する批判が内外で強まりそうだ。
モスクワの地区裁判所は、ノーバヤ・ガゼタ紙の免許取り消しの理由について、法律で定められた定款変更の書類を監督当局に提出しなかったためだと説明している。ロシア通信によると、同紙は裁判所の決定に対して不服申し立てをする考えを示した。 ノーバヤ・ガゼタ紙はプーチン政権に批判的で、ロシアによるウクライナ侵攻開始後の3月に紙での新聞発行を停止し、インターネットを通じ記事などを発信していた。同紙の編集局は5日、「人類に対する犯罪」で「殺人行為だ」との声明を発表した。サフロノフ氏の弁護団は5日の判決後、直ちに控訴する考えを明らかにした。同氏の容疑と逮捕を巡っては、ロシアのメディアだけでなく欧州連合(EU)など海外からも「根拠がない」と批判する声が出ている。
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