これまで名作をほぼ観たことがないまま育ち、難しいストーリーの作品は苦手。だけど映画を観ること自体は決して嫌いではないし、ちゃんと理解したい……。そんな貴重な人材・ミルクボーイ駒場孝による映画感想連載。文脈をうまく読み取れず、鑑賞後にネット上のレビューを読んでも「えっ、この映画ってそんなこと言うてた?」となりがちな彼が名作を気楽に楽しんだ、素直な感想をお届けする。第10回で観てもらったのは、2006年に公開されたアニメーション映画「時をかける少女」。時間旅行系など、時系列が複雑になる作品を苦手とする駒場は、本作もかつてレンタルビデオ屋で「理解できないだろうな」と借りるのをあきらめたというが、この機会にネットの考察の力も借りながら鑑賞。さらに「〇〇こそがタイムリープものの元祖かもしれない」と独自
こんにちは、ミルクボーイ駒場です。今回鑑賞した作品は2006年に上映された「 時をかける少女 」です。予備知識はほとんどないのですが、今まで何度かレンタルビデオ店で借りようかと思ったことがありました。ただ、タイトルですでに「時をかける」と言ってますし、レンタルビデオ店の店員さんの一言コメントみたいなところにも「時間を越えた青春の物語」的なことが書かれていたので「7泊8日借りても 理解できないだろうな 」と思いあきらめた記憶があります。あと、女の子が躍動しているイラストのポスターの感じはなんとなく見覚えがあったのですが、今回改めてその画像を見ると、公開から20年近く経っているという古さは感じず、かと言ってめちゃくちゃ最新という感じもなく、絶妙な雰囲気のポスターだと思いました。昔にも見えるしそこそこ新しくも見える、昔と今どちらとも取れるポスター、ここからすでにタイムリープを匂わせているのでしょうか。考察めいたことを言ってみましたが、たぶん考察ってこんなんとは違いますよね。勝手なこと言いすぎですもんね。でもそもそも考察って、誰が言えばある程度オフィシャルになるんでしょうか?...
そして「時をかける少女」ですが、2006年公開だということに驚きましたが原作は1967年の小説だったということにも驚きました。さらに「タイムリープ」という言葉自体がこの作品で作られた和製英語だということにさらに驚きました。「タイムスリップ」とか「タイムトラベル」という言葉はあったのに、「タイムリープ」という言葉を作ったのは前衛的ですし、「タイムリープ」のほうが「スリップ」とか「トラベル」より、より不思議に感じる響きなのがすごいです。観る前から難しいだろうということは覚悟していたので気合いを入れて観ましたが、元祖タイムリープということで最初ははちゃめちゃに難しい内容ではなかったように感じました。こうしたらタイムリープが作動してこうなる、というのがわかるし、丁寧に描いてくれた気がします。ただやはり中盤からどんどん展開して最後のほうは難しくなっていきました。何度か観返しましたがあまりわからず、結局ネットの考察なども見てなんとか付いていった感じです。やはり少し複雑にタイムリープされると今がいつでどの時間軸か、というのがかなり難しくなりますね。その感覚はまだまだ未熟だなと感じました。でもそんな難
ちなみに「時をかける少女」は「時かけ」と略されるらしく、大学の頃落研だった僕は「時かけ」って落語の「時そば」と似てるなと思い略した途端、変に親近感が湧きました。ただこの「時そば」、そばを食べて会計するとき小銭を出しながら「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ」と数えていって、店主に「今何刻(なんどき)?」と聞き、「九つ」と時間を言わせて九枚目の小銭を出された気にさせて「十、十一……」と数えていって一文浮かせる、というトリックが軸の話。よく考えてみるとこれもそば屋の店主からしたらめちゃくちゃ微妙に時が進んでるとも言えますよね。超最短のタイムリープをかまされていますよね。そう考えると「時そば」こそ元祖タイムリープの物語なのかもしれないなとか思いました。まぁおあとは決してよろしくはないですが、そんなことを思った「時かけ」でございました。これからもいろんな作品を楽しみたいと思います!1986年2月5日生まれ、大阪府出身。ミルクボーイのボケ担当。2004年に大阪芸術大学の落語研究会で同級生の内海崇と出会い、活動を開始。2007年7月に吉本興業の劇場「baseよしもと」のオーディションを
時をかける少女 理解できないだろうな 〇〇こそがタイムリープものの元祖かもしれない
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