プライベートクレジットは過大評価、ピムコが警告-慎重な対応促す

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プライベートクレジットは過大評価、ピムコが警告-慎重な対応促す
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運用資産総額が約1兆9000億ドルに上る債券投資大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、プライベートデットの現在のリターンがリスクの増大を正当化していないとの見方を示した。

ピムコのコア戦略担当最高投資責任者(CIO)、モヒト・ミッタル氏は「クレジット市場のよりレバレッジの高い分野ではファンダメンタルズが悪化している」と指摘。「自己満足の広がりが見られる。そのため非常に思慮深く、慎重にならなければならない」と忠告した。に拡大し1兆7000億ドル(約255兆円)規模の業界に膨れ上がった。同時にダイレクトレンディングから得られるリターンはパブリックのシンジケートローン市場のリターンに比べて大幅に過大評価されていると、ピムコは指摘する。

ミッタル氏はブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のポッドキャスト「クレジット・エッジ」でハイイールド債について「パブリッククレジットからプライベートクレジットに移行するには200ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)をはるかに上回る補償が必要だが、現在の市場ではそれが見られない」と述べた。 現在、流動性が低くレバレッジの高い投資の超過プレミアムは平均で約190bp。ミッタル氏によると、投資適格級のクレジットでは、プライベート市場のパブリック市場に対するプレミアムは約50bpと、本来提供されるべき100bpの半分となっている。 パブリックに取引される社債やローンに対して利回りが高く設定されるのは、プライベートデットにおける相対的な流動性の欠如と信用力の差を補うためだ。また、長期投資に縛られるリスクやパブリック市場で得られていたかもしれない超過リターンもカバーされる必要があるとミッタル氏は話す。High-grade premium to public markets is more compressed than junk ミッタル氏は「ここ2-3年で利回りが上昇したため、パブリックな債券からプライベートに移行する機会コストは上昇した。これがわれわれがプライベートよりも質の高いパブリックな債券を強く選好する理由の一つだ」と述べた。

ミッタル氏は、パブリック市場とプライベート市場のスプレッド差がさらに縮小する可能性があることを認める一方、プライベート市場では企業が債務返済に苦戦するなどの要因でストレスが高まり、資本の分配が鈍化すると想定。またダイレクトレンディングにおける貸し手の保護が弱まっていることも言及した。 にもかかわらず、ピムコはなおプライベート市場を好み、特に資産担保融資(ABL)を選好している。その中でも住宅を含む消費者セクターのほか、航空金融や設備レンタル、データセンターなど、アセットカバレッジが良好でドキュメンテーションに強いセクターを高く評価している。 国別では、ピムコは米国や英国、オーストラリア、カナダを高く評価しているほか、セクター別では金融、公益事業、生活必需品、通信を選好。レバレッジドファイナンスではテクノロジーとヘルスケアを挙げた。半面、小売りと自動車の債務については慎重な姿勢を示した。

ミッタル氏は、今後12カ月間における最良のクレジットへの投資機会は、より質の高い政府系住宅ローンと指摘。ピムコは成長鈍化やインフレ復活の場合でも政府系住宅ローンは好パフォーマンスが予想されるとしており、「さまざまなシナリオで好調に推移するスプレッド商品だ」とミッタル氏は語った。

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