米資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者は、米経済成長を続けると予測し、市場が連邦準備制度理事会(FRB)による利下げを織り込み過ぎていると述べた。金融市場は来年末までに合計で約190ベーシスポイントの緩和を織り込んでいるものの、フィンク氏はそれが実現するとは考えにくいと指摘した。
フィンク氏は1日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで 米経済 について、「着陸するとは思われない」と発言。「フォワードカーブに示されている緩和の幅は異常だ。さらに緩和の余地があるとは思うが、フォワードカーブが示すほどではないと思う」と語った。 短期金融市場はFRBが11月にさらに0.5ポイントの 利下げ を実施する可能性が3分の1あるとの見方を反映しており、来年末までに合計で約190ベーシスポイント(bp、1bp=0.
01%)の緩和を織り込んでいる。しかしフィンク氏は、それが実現するとは考えにくいと述べた。Cumulative easing priced by each Fed meeting, according to swaps 米経済は2-3%の成長が続くとの見通しを示し、「経済の中には苦戦している分野もあれば、非常に好調な分野もある。われわれは不調な分野に注目することに多くの時間を費やしている」と語った。ブラックロックCEO、インフラ投資による成長促進を呼びかけ 米国の選挙が資産に大きな影響を与えることはほとんどないとも述べ「4年ごとに選挙があるたびに、市場に劇的な変化が起こると誰もが言うのを繰り返し見てきた」が、それは起こらなかったと指摘。
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