ピースウィンズ・ジャパンは、広島港で初となる医療支援船「パワーオブチェンジ」を使用した訓練を実施。訓練では、不慣れな船上での医療活動や患者の搬送方法を確認しました。
国内外で医療支援活動を行う特定非営利活動法人(NPO)の「 ピースウィンズ・ジャパン 」は11月29日~12月1日、 広島市 南区の広島港で国内初の災害 医療支援船 を使用した災害対応訓練を行った。外部機関と連携した訓練は初めて。1日で発生11カ月となった能登半島地震では陸路が寸断され、海路での支援体制を整備する必要性が改めて示されていた。
同法人が昨年就役させたのは医療支援船「パワーオブチェンジ」(3593トン)。船内にベッド4床分の医療室があり、甲板にヘリコプターが発着できるヘリポートや物資輸送用の格納庫を持つ。災害時の医療支援活動に特化した船は国内唯一とされる。 訓練は広島県で震度6強を観測する地震が発生し、広島市沖の江田島などで要救助者が多数出たと想定して行われ、11月29日に同船が愛媛県今治市の母港から移動。30日は江田島へ派遣した医療チームが船内へ負傷者を搬送し治療に当たる手順を確認し、12月1日は広島港で避難者の受け入れ対応を行った。 同法人の登録医師や看護師のほか、災害派遣医療チーム(DMAT)とNPO災害人道医療支援会(HUMA)、海外から台湾やフィリピンの救急医療チームの計約100人が参加し、不慣れな船上での医療活動を訓練した。広島県も搬送先調整などを担った。国内初の医療支援船の狭い船内で患者を搬送する医師や看護師ら=11月30日、広島市(市岡豊大撮影)
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陸自銃発射事件 候補生“最後の射撃訓練”…「89式小銃」使用 防弾チョッキは未着用14日、陸上自衛隊の射撃場で自衛官の候補生がライフル銃を発射し、隊員2人が死亡しました。候補生は「教官を狙った」と供述しています。 ■候補生「横にいた隊員を撃ち、次に教官を」 森下泰臣陸上幕僚長:「武器を扱う組織として決してあってはならないものであり、陸上幕僚長として、非常に重く受け止めております」 事件が起きたのは、14日午前9時ごろ、岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場です。 100人以上が参加した新隊員の教育で実弾射撃訓練中、3人の自衛隊員がライフル銃で立て続けに撃たれたのです。 射撃場近くの住人:「家の中にいて、窓もドアも全部閉め切っていたんですけど、隊員の方の叫び声が聞こえた。窓開けたら切迫しているような雰囲気。消防車の後に救急車が2台ほどきて、その後に覆面のパトカーがかなりの台数がすごい勢いで来た」 撃たれた3人は、射撃場を管理する名古屋市の守山駐屯地に所属。52歳と25歳の男性隊員2人が死亡し、別の25歳の隊員がけがをしています。52歳の隊員は訓練の教官を務めていました。 殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、18歳の自衛官候補生でした。 森下陸上幕僚長:「加害者につきましては新隊員教育中、今年4月から入隊した、自衛官候補生が加害者です。被害者につきましては、彼らを教育するための教育隊の隊員」 今年4月に第35普通科連隊に入隊したばかりだという18歳の自衛官候補生。警察の調べに対し、次のように話しているということです。 自衛官候補生:「(52歳の)教官を狙った。最初に横にいた隊員を撃ち、次に教官を撃った」 ■候補生の間…規律正しい生活のなか訓練 52歳の教官と18歳の候補生の間に一体、何があったのでしょうか? 元東北方面総監 陸将・松村五郎氏:「一般の方々に比べると、分刻みの規則正しい生活を新隊員の間は送ります」 候補生の間は朝6時に起床し整列して点呼、洗顔と朝食を済ませて、8時から訓練。正午には45分〜1時間の昼休憩を挟んで、再び訓練を行い、終わるのは午後5時という規律正しい生活を送らねばならないといいます。 松村氏:「夜も自習時間という時間があって、その間に自分で復習をしたりとか。あるいは午後10時に消灯時間があったら、その消灯時間に電気を消して寝なければならない」 期間中は、自衛官の基本的動作や格闘訓練、匍匐(ほふく)前進、銃を持って走るなどの訓練が行われます。 こうした生活について、元自衛官候補生は次のように話します。 元自衛官候補生(20代):「自衛隊の基礎をたたき込まれる、ちょっと厳しいかなという訓練。武器を扱う訓練になると、相当厳しい指導はありました」 ■「89式小銃」とは? 訓練では“防弾チョッキ未着用” 候補生の間には射撃訓練も行われます。 現場となった日野基本射撃場は、明治40年に旧陸軍の射撃場として開設されました。 その後、周辺の住宅の増加など近隣への影響を考え、2015年に現在の室内型射撃場が造られます。全長340メートル、幅30メートルで、同時に10人が射撃可能です。 これまで4回の射撃訓練を経て、18歳の候補生にとっては今回が最後の射撃訓練だったといいます。今月末には修了式が行われる予定でした。 松村氏:「実弾射撃だけだとすれば、1カ月目に銃の分解・結合・手入れ、それから射撃姿勢を実弾なしでやる。2カ月目の終わりから3カ月目くらいに、実弾を撃つということになる」 今回、訓練に使われていたのが「89式小銃」です。一体どのような銃なのでしょうか? 実銃を忠実にトレースした模型の銃の重量は、およそ4キロ。特徴は銃の横に書かれた4つの文字だといいます。 89式小銃は、全国の部隊で使用され、1分間で最大850発を発射する能力があるということです。 防衛省によりますと、今回の訓練ではヘルメットをかぶっていましたが全員、防弾チョッキは着けていなかったそうです。 ■調査委員会を立ち上げ原因究明へ 候補生が上司である教官に銃を向け実弾を発射するという異例の事件。 森下陸上幕僚長:「(Q.加害者の素行に問題は?)これまで明確なそういう状況は確認していない。それも合わせて、今後調査していきたい」 今回、逮捕された18歳の自衛官候補生に精神疾患はなく服用している薬もなかったといいます。 入隊時には適性検査があるといいますが…。 松村氏:「自衛隊は隊員と隊員の間でお互いの命を預けあうという間柄になる。部隊の中でどういう人間か、どういう長所とどういう欠点があるのか、きちんと把握して長所・短所にあった指導をかなり手厚くやります。そのための資料になる検査です」 もし、今回のようなトラブルが発生した場合、防ぐ手立てはないのでしょうか? 松村氏:「撃った後は取り押さえるしかない。実弾を使う自衛隊という組織として、国民の
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