映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のザック・スナイダー監督が、映画の中でバットマンが殺人を犯した理由についてまくしたてる様子がムービーで公開され話題となっています。スナイダー監督はスーパーヒーローだろうと残虐な行為を一切行わないということはない、とFワード連発でバットマンが殺人を犯した理由を解説しているのですが、原作となるDCコミックス版の「バットマン」は1940年以降殺人を犯しておらず、一貫して不殺主義を貫いています。
漫画やテレビの世界では、初出時にはキャラクターが固まっておらず、その後、何年にもわたって作品が展開されていく中で、多くのクリエイターによってキャラクターが「改変され続ける」ということが往々にしてあるものです。アメリカン・コミックスの黄金期、出版社が物語において長期的な視点を持っていなかった時期には、こういったキャラクターの「ブレ」が顕著でした。 例えばスーパーマンの飛行能力は、ラジオやアニメのためにあとから「付け足された能力」で、原作のアメコミ版スーパーマンではデビューから3年が経過するまで飛行能力が登場することはありませんでした。同じように、バットマンがボブ・ケインとフィンガーにより生み出された際、バットマンの設定は完全に固まっているわけではありませんでした。当初、ケインがコウモリのような羽根でかざられたマスクとスーツを身につけたキャラクターを考え、フィンガーがバットマンのストーリーを書き、キャラクターの個性をはっきりとさせ、バットマンに「」という名前をつけていきました。そのあと、バットマンのためによりよい衣装がデザインされ、ゴッサムシティと名付けた町で繰り広げられる物語が構想され、敵対する巨大な敵、装備、仲間といったその他もろもろが生み出されていきます。このようにバットマンにおける多くのアイデアを生み出したのがフィンガーであるため、彼の死後も作品にはフィンガーの名前がクレジットされているわけです。 当初、ケインはバットマンを「影のような男」と説明しており、犯罪者を探しそれを撃ち殺すことを使命としているようなキャラクターと考えていました。実際、初期のバットマンは、そんなバットマンの影の側面が見られる物語となっているそうです。一方、フィンガーの考えるブルース・ウェインは、科学と犯罪探知に精通したファイターではあるものの、ケインの考えた血に飢えた「影のような男」としてのバットマンではありませんでした。フィンガーのブルース・ウェインは犯罪者の死を防ぐことも嘆くこともせず、必要な場合にはテロリストを殺害することもあったそうですが、むやみに銃を使用して殺人を犯すことはありませんでした。 実際、アメコミとなったバットマンで「人を殺す描写」があるのは、1939年5月から1940年5月までの1年間で出版された16の物語のうち、わずか1つのみ。銃が描かれたエピソードも5つしか存在しません。バットマンが初めて銃を使用したのは「Detective Comics #32」でした。この中でバットマンは銀の弾丸を用いて2人の吸血鬼を倒します。そのほかのエピソードでもバットマンが銃を使う描写こそあるものの、犯罪者と戦う際にこれを使用することはほとんどありません。.
漫画やテレビの世界では、初出時にはキャラクターが固まっておらず、その後、何年にもわたって作品が展開されていく中で、多くのクリエイターによってキャラクターが「改変され続ける」ということが往々にしてあるものです。アメリカン・コミックスの黄金期、出版社が物語において長期的な視点を持っていなかった時期には、こういったキャラクターの「ブレ」が顕著でした。 例えばスーパーマンの飛行能力は、ラジオやアニメのためにあとから「付け足された能力」で、原作のアメコミ版スーパーマンではデビューから3年が経過するまで飛行能力が登場することはありませんでした。同じように、バットマンがボブ・ケインとフィンガーにより生み出された際、バットマンの設定は完全に固まっているわけではありませんでした。当初、ケインがコウモリのような羽根でかざられたマスクとスーツを身につけたキャラクターを考え、フィンガーがバットマンのストーリーを書き、キャラクターの個性をはっきりとさせ、バットマンに「」という名前をつけていきました。そのあと、バットマンのためによりよい衣装がデザインされ、ゴッサムシティと名付けた町で繰り広げられる物語が構想され、敵対する巨大な敵、装備、仲間といったその他もろもろが生み出されていきます。このようにバットマンにおける多くのアイデアを生み出したのがフィンガーであるため、彼の死後も作品にはフィンガーの名前がクレジットされているわけです。 当初、ケインはバットマンを「影のような男」と説明しており、犯罪者を探しそれを撃ち殺すことを使命としているようなキャラクターと考えていました。実際、初期のバットマンは、そんなバットマンの影の側面が見られる物語となっているそうです。一方、フィンガーの考えるブルース・ウェインは、科学と犯罪探知に精通したファイターではあるものの、ケインの考えた血に飢えた「影のような男」としてのバットマンではありませんでした。フィンガーのブルース・ウェインは犯罪者の死を防ぐことも嘆くこともせず、必要な場合にはテロリストを殺害することもあったそうですが、むやみに銃を使用して殺人を犯すことはありませんでした。 実際、アメコミとなったバットマンで「人を殺す描写」があるのは、1939年5月から1940年5月までの1年間で出版された16の物語のうち、わずか1つのみ。銃が描かれたエピソードも5つしか存在しません。バットマンが初めて銃を使用したのは「Detective Comics #32」でした。この中でバットマンは銀の弾丸を用いて2人の吸血鬼を倒します。そのほかのエピソードでもバットマンが銃を使う描写こそあるものの、犯罪者と戦う際にこれを使用することはほとんどありません。




