米カリフォルニア州サンタクララの検察官エリン・ウエスト氏は、暗号資産(仮想通貨)詐欺の世界に精通していると自負する。同氏の専門分野は、新型コロナウイルス禍以降爆発的に増加しているこうした詐欺を取り締まることだ。
スキャムベイターは、詐欺師の時間を無駄にするために手の込んだ方法を考案したり、警察に通報するために、詐欺師をだまして彼らの活動に関する情報を引き出したりすることで、形成を逆転させる。
その中でも人気があるのは、「ジム・ブラウニング」という名で知られる男性だ。この男性は過去10年間に「ユーチューブ」で440万人のフォロワーを獲得し、「スキャムベイティングのゴッドファーザー」との評価を受けている。 ブラウニング氏はしばしば被害者になりすました後、落ち着いたアイルランド訛りで自らの活躍について語る。詐欺師をだまし、彼らのパソコン(PC)やウェブカメラなどに侵入するための情報を入手した上で、通常は数カ月にわたってやり取りを記録する。それを警察に通報した後、自らの動画に使用する。 ブラウニング氏は北アイルランドのベルファストでブルームバーグの動画インタビューに応じ、スキャムベイティングの費用を動画収入で賄うことで、専業ユーチューバーになった経緯について語った。同氏は自身の正体を明かすことを拒否し、同氏が妨害しようとしている詐欺師からの報復を恐れていることを理由に挙げた。
匿名を希望していることも、こうした自警団がグレーゾーンで活動していることを物語っている。そもそも他人のコンピューターに侵入すること自体が違法行為だ。スキャムベイターはそれを必要悪だと考えているが、いったんその一線を越えてしまうと、どこで線を引くべきか分からなくなると指摘する専門家もいる。 一方、検察官のウエスト氏は、特に管轄区域をまたいだ暗号資産詐欺との闘いにおいては、法執行機関は一般的に経験不足だと指摘する。スキャムベイティングには問題があるものの、真の解決策が見つかるまでの一時しのぎの対策として、依然として必要だと考える人もいる。 悪質業者は「マネーロンダリング(資金洗浄)プロセスを通じ、可能な限り速く資金を移動させている。そのため、被害者に返金するのがずっと困難になっている」とウエスト氏は話す。
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