チーム２２年ぶりの世界一を目指すダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督が２８日（日本時間２９日）、テキサス州アーリントンでのワールドシリーズ第２戦の試合前に、かつて在籍したヤクルト時代に学んだこと
「私は日本で学んだことを沢山、ここに持ち込んでいる。それは、野球の細部へのこだわりや、労働理論だ。その理念は、春季キャンプからシーズンを通して、このチームに反映されている」。ワーク・エシック。つまり、時間厳守や早出特練、身だしなみや、道具や球場環境の手入れなど、野球への姿勢という部分だ。
ロブロ監督は、例として「日本選手は、ごまかしや、巧妙なプレー（を尊ぶ）のではなく、基本を大事にする。我々は、しっかり補ってタグする（情報などをきちんと伝える）とか、バントを確実に決めることを大事にしている。そういう細部が、ここ一番で勝つために必要だと思うからだ」 ２０００年に３５歳という現役最後のシーズンをヤクルトで過ごし１年で退団。選手として一花咲かすことはできなかったが、指導者になって、その経験が大事なバックボーンとなった。Ｄバックスを指揮して７年。マネージングのスタイルは、戦力によっても変わるという。 「私の哲学は、持っている戦力に応じた戦い方をする。年々（スタイルは）変わる。数年前は本塁打で勝つチームの時もあった。だが、特に今年の場合、スピードに富んだ選手が多く、それを活かすことを好んでいる」とロブロ監督。リーグ最少５６失策を誇り、公式戦１６６盗塁（メジャー２位）、４４三塁打（メジャー１位）と自慢の機動力でナ・リーグを制した。
第１戦は、２点を追う３回無死一、二塁で送りバントを決め、キャロルの三塁打で同点に。スモールベースボールの真骨頂を発揮。ワールドシリーズ初戦で４盗塁。ワイルドカード、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズと、４つの舞台で１試合４盗塁を記録した史上初のチームになった。
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